水溜りボンド×北の打ち師達「卒業」インタビュー あのドッキリ動画の裏側で語られた4人の熱い思い

水溜りボンド×北の打ち師達「卒業」対談

 3月23日、人気動画クリエイター・水溜りボンド(カンタ・トミー)のYouTubeチャンネルで、『卒業』と題されたミュージックビデオが公開された。多くのゲストが参加した豪華な楽曲と、美しく、どこか懐かしい映像。それとともに、水溜りボンドの動画に親しんだ視聴者は「ん?」と思う仕掛けが随所に散りばめられていることで話題を呼び、同日深夜に公開された動画「後輩と話した内容その日のうちにMVにされて晒されるドッキリwww」で晴れてネタバラシ。そう、トミーが仕組んだフェイクインタビューでカンタが答えた内容が、その日のうちにMVになるというドッキリ企画だったのだ。

 リアルサウンド テックは、このフェイクインタビューに協力。水溜りボンドらしい、なんとも大掛かりで尖った企画だが、後輩クリエイターである北の打ち師達(ふぇると、はるくん)を迎えて行なわれた対談には、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「卒業」という人生の節目を清々しい気持ちで迎えられなかった人々への、あたたかなメッセージが込められていた。

 学生時代の知られざるエピソードから、4月に卒業を迎え、新しい道に一歩を踏み出した人々へのメッセージまで、幅広い話題が飛び出した豪華対談を今回、あらためてお届ける。本インタビューを読んだあと、もう一度『卒業』のMVを視聴し、ぜひカンタのどんな回答が、どのシーンに活かされているか、チェックしてみていただきたい。

【MV】卒業

「mixiでの名前は“ボンカレー”」(カンタ)

ーー2組とも学生の視聴者さんも多いと思いますが、昨今の情勢で「卒業式」ができなかったり、規模が縮小されたりと、新年度を迎えるなかで区切りがきちんとつけられなかった人も少なくないと思います。ということで、今回はみなさんの学生時代や卒業に関する思い出を伺って、あらためて一緒に卒業・進級した気分になってもらえればと。まず、学生生活から振り返ってください。

トミー:北打ちの二人は、高校一緒だったんだよね。

はるくん:そうですね。中学もお互い野球部だったので、試合で何回か顔を合わせてます。

カンタ:そうなんだ。その映像が残ってたら面白いのにね。

ふぇると:コイツ(はるくん)がキャッチャーで、バッターボックスに立つとめちゃくちゃ煽ってくるんですよ(笑)。「全然振ってこないから、真ん中投げても大丈夫!」みたいな。

はるくん:中学野球ってフォアボールが多いから、スリーボールになるとあんまり振ってこないんですよ。そこで「はい、ど真ん中ー!」とか言うと、力んでゴロを打ってくれたりするので(笑)。

ーー頭脳派だったんですね(笑)。トミーさんも含めて、3人が野球経験者ですか。

トミー:カンタはバスケ部だもんね。

ふぇると:なんでバスケ部に入ろうと思ったんですか?

カンタ:兄貴がバスケをやってたから。アメリカにいたから、本場でプレイしていて。それで、『スラムダンク』を読んで自分もやろうかなって……。

トミー:いや『スラムダンク』じゃん。兄貴関係ないじゃん。そこからバスケ一筋?

ふぇると:カンタさんのことだから動画のこととか考えてなかったんですか?

カンタ:いや、考えないでしょ。毎日走ってたもん。

トミー:ポジションはどこだったの?

カンタ:シューティングガード。SGね、SG。

トミー:なんそれ。シューティングはシュートを打つってこと? じゃあガードの部分は?

カンタ:……司令塔よ。

はるくん:ガードってディフェンスのことじゃなくてですか?

トミー:シュートもディフェンスもやる人?

カンタ:……知らんよ! やってただけだから! とにかくシューティングガードね。中学の時はキャプテンだったんだけど、最後の公式戦の前に体育の授業で半月板を損傷しちゃって、高校の引退試合も半月板損傷で出られなかった……。

はるくん:僕は高校ではサッカー部に入ったんですけど、見た目はもっとチャラかったですね(笑)。今よりロン毛で、茶髪で。

カンタ:こっちは坊主だよ? 中3の最後の試合の前、気合い入れて坊主にしたんだから。チームに坊主は一人で、しかも怪我でベンチにいたから、「あいつ、絶対怒られたやん」って(笑)。


ーートミーさんは坊主が嫌で野球部を辞めたのに(笑)。

トミー:そうそう、坊主にしなきゃいけない意味わからなくて。だから、高校の時はmixiしかやってない(笑)。

カンタ:僕もmixiやってたよ。面白日記を書こうと思って。

トミー:なんて名前でやってたの?

カンタ:ボンカレー。

一同:(笑)。

トミー:なんで? 提供受けてたの?(笑)

カンタ:いやいやいや。勝手にやってただけ。

ふぇると:僕は高校は陸上部だったんですけど……。

はるくん:階段ダッシュ、男女でやってたよね。めっちゃうらやましかったんだけど!

ふぇると:めちゃくちゃ鍛えていて、マッチョだったんですよ。それをおもむろに披露して気持ちよくなってました(笑)。


ーーそれでは、みなさんの理想の“胸キュン”シチュエーションはどうでしょうか?

トミー:野球部だったころは、校内の冷水機に水を飲みに行くときに、例えば吹奏楽部の女子とかと一緒になるんじゃないかと思って、みんな帽子を取って、髪の毛を若干セットしてましたね。坊主なのに。

カンタ:それで言うと、僕は高校が渋谷だったから、部活がない日は、みんなダーツに行くんですよ。

はるくん:おー! 東京~!

カンタ:僕は行ったことないんだけどね。今考えると、そこで一緒にダーツに行って、ダンディな女性に出会ったり……。

トミー:ダンディって? ヒゲが生えて、バーボンを飲んでるってこと?

ふぇると:グラマラスとか、そういうことですか?

カンタ:ちょっと大人のね。ダーツで出会うってカッコよくない?

トミー;無理だろ。ダッサい靴履いて。

カンタ:確かになぜか紫色の靴を履いてたけど(笑)。ヤバいやつだったのかな。学生時代の写真があるんだけど、ポッケから箸が出てたり。

一同:(笑)。

カンタ:それで、お笑いの相方を募集してたり。

はるくん:そうなんですか!?

トミー;ネットの掲示板みたいなところでね。それで、新宿の神社で待ち合わせして会ったんだって。「僕とコンビを組めば、M-1グランプリの一回戦は突破できます」って。

カンタ:「絶対に勝てるネタがあります」って書いてたね。でも、会ってみてなんか違うな、ってなって。

ふぇると:よかった~。そこで息が合ってたら、相方はトミーさんじゃなかったかもしれないですよね。


ーーちなみにみなさん、勉強はしていました?

ふぇると:いちおう進学校だったんですよ。

はるくん:僕はめちゃくちゃ勉強してましたね。東京に行きたかったんですけど、そのためにはいい大学に合格しなければいけなくて。

トミー:ふぇるとも?

ふぇると:僕は進学先が体育系の大学だったので、ひたすら運動してました(笑)。

はるくん:でも、けっこうやってたじゃん。両鼻にバカでかい“つっぺ”して、辛そうにさ(笑)。

トミー:え、“つっぺ”って何? 面白そうなんだけどオチがわからん(笑)。

ふぇると:たぶん北海道の方言なんですけど、鼻にティッシュとか詰めることですね(笑)。

カンタ:一番面白い言葉じゃん(笑)。

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