米国トランプ政権が「ファーウェイと中国軍との繋がり」を公表 米中の緊張関係に拍車か
ますます高まる米中の緊張関係
4月には、米国司法省や他の連邦政府機関が、連邦通信委員会(FCC)に対し、チャイナ・テレコムが米国に国際的な通信サービスを提供することへの承認を取り消すよう要求した。また長年、保留されていたチャイナ・モバイルの承認申請は昨年、却下された。
これまでも新型コロナウイルスへの中国の対応に対し、アメリカは世界保健機関(WHO)の資金停止を示唆。中国は香港国家安全法の制定を強行し、一国二制度の原則を脅かしていることに、アメリカは反発している。トランプ米大統領は最近、ウイグル人権法案に署名し、中国政府は報復をほのめかした。数々の摩擦案件による両国間の緊張は、この軍事企業指定リストにより、さらに高まる可能性がある。
共和党のマルコ・ルビオ下院議員は、リストについて「これは序の口であり、アメリカの経済と国家安全を脅かす中国政府と共産党の活動を支援する国有企業や国が監督する企業について、アメリカの人々に警告するには、まだ不十分だ」と声明で述べている。今後の、アメリカと中国の出方に注目が集まるところだ。
(画像=HUAWEI公式HPより)
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。