だいにぐるーぷが提示する、YouTuberの新たなスタイル 良質な動画を生む“職人的こだわり”に迫る
現在最も新しいシリーズは、2020年3月に投稿された「樹海の奥地にある、少し不思議な村で1週間生活してみた」だ。不穏なオープニングと共に「物語は、1冊の日記を引用しながら進んでいきます。彼らが撮影した不思議な体験や映像、苦悩の日々を ドキュメンタリーとしてお楽しみください。」との注意書きが添えられている。
視聴者は、西尾が記した日記と記録された映像から、謎の村に潜入した彼らの記憶を追体験することができる。全てを観終わったとき、だいにぐるーぷが新たなステージへ突入していることに気づくはずだ。
良いコンテンツを作り続けることが求められている昨今、変わらない信念を持ちながら確実に進化を遂げるYouTuberが多くの人に支持されている。質にとことんこだわり、常に新しい編集技術を追求するだいにぐるーぷも同様だ。
2020年6月23日のサブチャンネルでは、リーダーの岩田が今後映像のプロに外注する案があることを明らかにしている。これが実現すれば、よりクオリティーの高い映像を高い頻度で投稿することが可能になるという。彼らの止まらない進化は、今後も視聴者をワクワクさせてくれるに違いない。
■綾あおい
ライター/コラムニスト。95年生まれ。カルチャー、エンタメの動向と魅力を追う。YouTubeとVODを中心に執筆中。
Twitter:@ayaaoi_ao