荒牧慶彦&有澤樟太郎&阿久津仁愛が語る、オンライン朗読劇『百合と薔薇』の感想

オンライン朗読劇『百合と薔薇』囲み取材(1日目)

 コロナ禍で次々に新番組を配信しているABEMAがまた新たな取り組みを開始した。今月中旬にリリースされた新機能「PayPerView(ペイパービュー)」を使ったオンラインライブの無観客生配信だ。

 早速この機能を使って配信開始となったのが、堤幸彦が同性同士の恋を描いた『Online♥Reading「百合と薔薇」Vol.01』。6月20日と21日の2日間にわたり(各日1回)生配信となる。

 昨年2019年の初公演では、俳優、声優、アイドル、芸人、2.5次元界などのキャストが日替わりで総勢38名出演した『百合と薔薇』。今回はリモート時代最先端のアイディアでオンラインライブによる朗読劇とのチャレンジとなる。

 初日を終えたばかりの荒牧慶彦、有澤樟太郎、阿久津仁愛の3人に、ライブ終了後の感想を聞いてみた。

「本番1回だけの機会ってなかなかないと思うんですけど、それが本当に上手い具合に転がった回でした。皆が集中力を本番に合わせてガッと出せて、それで生まれたものがあったので素敵な機会をいただけたと思っています」(荒牧慶彦)

「配信での朗読劇はこの期間2度目でしたが、全く違うジャンルで題材としてもこれまで挑戦したことのないテーマだったのですごく刺激的で、新鮮で、このメンバーで出来てすごく楽しかったです」(有澤樟太郎)

「休みの期間が長かったので、配信という形ですけどお客さんがいるかのような気分になれた朗読劇でした。練習も自分の中で台本を読んだり個別でやってきて、実際に芝居という形になったのが今日でぶっつけ本番だったので、そこもすごいドキドキしてましたが、今まで一緒に稽古してきたかのようにやれたので楽しかったです」(阿久津仁愛)

 「本番当日に初めて顔合わせしてリハーサルした時の印象的なエピソードは?」という質問に対して、既に面識のある荒牧と有澤からは、本作が初共演となった阿久津の第一印象エピソードに。「どんな芝居するんだろうなって今日は楽しみにしてたんですが、役とピッタリで可愛らしい部分もあって、でも男気がある部分もあり今後の活躍が楽しみな役者さんだなと思いました」と荒牧。

 有澤も「僕、たまたま歴代の越前リョーマ役(ミュージカル『テニスの王子様』の主人公)の方と一緒にお芝居することが多くて、仁愛くんで3人目くらいなんです。自分が今までずっと現場の中で最年少のことが多かったので、自分よりも年下の子がいると可愛いなっていう気持ちが出ちゃいますね。芝居も面白くて」と終始阿久津推しの様子に、阿久津本人は「人生でこんなに褒められることないので、すごい恥ずかしいです」と照れながらも後輩力を見せていた。

 また、阿久津は「僕は朗読劇自体が初めてだったので、本を読みながら演じてて良いの?って最初は不思議な気持ちになりました。リモートで、それぞれ皆とは離れた別々の場所でやるのでちょっと焦ったんですけど、本番では楽しんで出来ました」と、初めての朗読劇がオンライン配信という、初挑戦が重なった試みだったと明かした。

 その他にもオンラインライブならではの苦労した点がそれぞれにあったようだ。「朗読劇、かつオンラインなのでお客さんに感情をどう届ければ良いか、またどういう台詞の応酬をすれば良いかも相手によって変わってくる。演者同士も初対面での共演の中、化学反応を起こせるように感性を研ぎ澄ませて相手の台詞の一言一言の起伏を大事にしながら演技しました」と荒牧。

 有澤も「会話劇で台詞のテンポも早かったので、台詞を追うのに必死だった。照明も切り替わる中で、目が乾きそうになりました。ポンポン台詞が飛び交う中で、でもそこに感情も乗せないといけない。簡単に見えるかもしれないけど、すごい難しいことをやってるなと自分でも思いましたね」と本音を覗かせた。阿久津も「芝居をするときに普通は人に向かって話すので、カメラに向かって話すのが難しかったです」と重ねた。

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