オンライン婚活リアリティーショー『Love or Delete』第3話ーー“収入”や“束縛”などの本音探り合いで「恋愛観のズレ」浮き彫りに

『Love or Delete』第3話レビュー

 そして今回、最も意外な動きを見せたのが中川杏奈による、高橋への抜け駆けROOMのお誘いだ。中川は「皆、あんまり経済的な話ってしてないけど、私の周りも芸能活動をしていたり定職の人の方が少ないから……芸人さんって結婚とかしづらいのかなって思って」と切り込み、高橋の仕事への想いや結婚観を聞き出す。そして自分の年収の半分以下の人と付き合っていた過去について触れ、「結婚は助け合いだと思うから、出せる人が出せるものを出せば良いと思う」とも話していた。これには高橋もまず自分が指名されたことが意外、かつなかなか突っ込んだ話題で聞きづらい内容を持ちかけてくれたことに対して「それだけ真剣に見てくれているってことなのかなと思うと、気持ちは揺らぎますね」とこぼす。

 そして中川と真面目に金銭感覚や価値観に触れる話題をした後に、鹿野が発した何気ない発言がさらに高橋の気持ちに変化をもたらしたようだ。「相手にとって迷惑かと思うと動けなかった。それでDeleteされても仕方ないと思うし、私は別にそれならそれで良い」という鹿野に対して、「なんか違和感。ちょっと投げやりな感じがした」と漏らす。

 同じことが丹羽と抜け駆けROOMをした林にも。「あまり縛られたくはない」という林の恋愛観に対して、「私は100%愛されたい人だから、常に見てくれている人じゃないと安心して好きになれないんだよね」と返す丹羽。はた目に見ていても2人の恋愛観のズレが明らかになっていた瞬間だった。これには林も「“私だけを愛して欲しい”というような一方的な感じがした。そこで頭に浮かんだのが中川さんの顔だった」と、心境の変化を覗かせる。

 3日目のDeleteは女性初の井川となった。本人も振り返っていた通り、最年少女性と言えど、婚活、さらにはオンライン婚活の場にあっては受け身スタンスではなかなか思ったような結果を得るのは難しそうだ。3日目の皆の矢印の行方も気になるところだ。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter:https://twitter.com/Tominokoji

■番組概要
ABEMA『Love or Delete~今、婚活できない私たち~』
(C)AbemaTV, Inc.
放送チャンネル:ABEMA SPECIAL
放送日時:毎週土曜夜11時~
配信URL

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる