『The Last of Us Part II』先行レビュー 7年の時を超え、描かれた物語の“続き”

『The Last of Us Part II』先行レビュー

 また、シナリオに色を添える演出・脚本においては、前作でフリークを魅了した質の高さが健在だ。映画のような壮大さで喝采を浴びた『The Last of Us』の世界は、今作でも曇りなく輝きを放っている。

 『The Last of Us』シリーズでは、「登場人物の感情の変化」や「大切な人との別れ」といったドラマ性のある出来事ばかりが、シナリオの良さとして取り沙汰されやすい。しかし、本当に見逃してはならないポイントは、「勧善懲悪ではない人間模様」と「社会的なテーマを多く含んだ設定」なのではないだろうか。『The Last of Us Part II』にも上記の内容を感じさせるシーンが多数登場する。このような視点を持って初プレイに臨むのも、今だからできる楽しみ方なのかもしれない。

 待望のリリースを1週間後に控えた『The Last of Us Part II』。あなたはこの作品をどうプレイし、どう評価していくのだろうか。シリーズ登場から7年が経ったいま、すべてのゲームフリークに歴史の証人となる権利が与えられている。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

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