アメリカの「Black Lives Matter」は『あつ森』にも波及 香港に続き“抗議の場”として機能する

アメリカ抗議運動が『あつ森』に波及

今回の抗議が最初でも最後でもない?

 これまでも香港の民主化運動において、『あつまれ どうぶつの森』は、インターネット規制や個人の事情で政治的メッセージが発信できない人たちが、それらの声明を出す場所として機能したという例もある。

 『USgamer』は、『スプラトゥーン2』でも同様のアクションが起こっていると説明したうえで、「今回がゲームで行われた最初のバーチャル抗議ではなく、間違いなく最後の抗議でもない」という見解を伝えている(参考:https://www.usgamer.net/articles/animal-crossing-splatoon-2-virtual-black-lives-matter-protests)。

 『あつまれ どうぶつの森』は、新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威が吹き荒れる中、リリースされ、自宅に籠もり鬱積する人々のニーズに応え、社会とうまく共鳴した。

 現実社会とバーチャルな世界が、密接に繋がっているという『あつまれ どうぶつの森』の特徴が、今回の社会運動でも、再確認されたといえるのではないだろうか。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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