『あつまれ どうぶつの森』で動物愛護団体がフータに抗議 「魚を開放せよ!」

『あつ森』動物愛護団体がフータに抗議

 任天堂のコミュニケーションゲーム『あつまれ どうぶつの森』(Animal Crossing: New Horizons)において、アメリカの動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)が抗議活動を展開。5月19日、その様子をTwitterにて公開した。

フータ取り囲む動画を公開「魚を開放せよ!」

 動画は、PETAと書かれたTシャツを着たメンバーと思しき複数のプレイヤーが博物館に殺到し、フータを取り囲む様子を映し出している。メンバーらは、しきりに「水槽を空に!」「魚は友達」と叫んでいる。

 動画の最後で「フータは、村人が自然の生息域から魚を捕獲して小さな水槽に閉じ込めることを助長している。フータに水槽を空にするように訴えて!」というメッセージ一を表示している。一方のフータは、きょとんと立ち尽くしたまま、何が起こっているのか理解できない様子。それもそのはず、フータは、ノンプレイヤーキャラクター(NPC)だからだ。

 「PETAは『あつまれ どうぶつの森』のフータが魚を閉じ込める博物館に不満」と『Nintendo Life』は伝えている(参考:http://www.nintendolife.com/news/2020/05/peta_isnt_happy_with_animal_crossings_blathers_or_his_fish-trapping_museum)。

 『Global News』は『あつまれ どうぶつの森』では、花を育てる、果物を栽培する、魚や虫を捕獲するといったことができるが、動物が殺されることはない、と指摘している(参考:https://globalnews.ca/news/6964435/peta-animal-crossing-new-horizons-fish/)。

 PETAとしては、それでも動物虐待に相当すると見ているようだ。しかし、もっと過激に動物や人が倒されるといった内容のゲームはごまんとあるのに、なぜPETAは『あつ森』を標的にするのだろうか。

 その理由には『あつ森』が人気で、自分たちの運動を多くの人々に伝えやすいというのがあるだろう。もう一つは、居心地の良さではないだろうか。ゲーム内を自由に暴れまわって、“楽しむ”ことができるからだ。

 本当に嫌いであれば、皆で寄って集ってプレイしないだろうし、むしろ不買運動を起こすはずだ。つまり『あつ森』は、ヴィーガンという思想を人々に啓蒙し、普及させるのにうってつけのプラットフォームだと見ているのだろう。

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