『ポケモンGO』新仕様は、世界を脅かすコロナ禍に効果を示すのか?
解決には至らない懸念も
反面、一連の取り組みでは、感染拡大が解決へと至らない懸念もある。いくら“手段”を提供しようとも、最後に行動するのは“個人”となるからだ。
先の『ポケモンGO』の例では、タマゴのふ化やレイドバトル、ジムアクセスにテコ入れがされた一方で、ポケストップに対しては調整がなされていない。プレイヤーが意識改革なくこれまでと同様のプレイをしようとすれば、自ずと外出しなければならなくなる側面がある。
感染爆発が報じられている中国や欧米諸国とは違い、日本では法律上、外出禁止を強制できない。この先の重大局面に、Niantic社、さらにはゲーム業界の取り組みが奏功するのか。そのカギは一人ひとりのプレイヤーが握っている。
■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro