PS5、“心拍数”に関するコントローラーの新機能明らかに AIアシスタントの特許も判明

PS5は“心拍数”を検知する?

 今年後半のいずれかのタイミングでリリースされると予想されているPS5に関して、新たな特許が判明した。今回判明したのは、コントローラーの新機能である。AIアシスタントに関する新たな特許も明らかになった。

プレイヤーの心拍数を検知

 ゲームメディア『Respawn First』は23日、PS5対応コントローラー「Dualshock 5」に関する特許について報じた。その特許文書によると、同コントローラーには皮膚電位活動と心拍数を検知するセンサーが内蔵される(トップ画像参照)。この皮膚電位活動は発汗と深く関連しているので、プレイヤーが“手に汗握る”状況を把握するのに役立つと推測される。心拍数と手の発汗状況がわかれば、プレイヤーが緊張しているかどうかを判断することができるだろう。

 特許文書では検知されたプレイヤーの生理的情報は、ゲーム体験の調整に使われると説明されている。もっとも、具体的にどのように調整されるかに関する詳細は不明だ。また、取得した生理的情報は、PSVRに使われているPlayStation Cameraと関係しているプレイヤーのキャプチャ画像に対しても活用されるとも言われている。こうした特許の目標は、「プレイヤーが夢中になれる高度なインタラクティブ体験」を提供することにある、とされている。

 以上のようなプレイヤーの生理的情報を取得できるコントローラーの新機能は、PS5と次世代PSVRの両方に活用できると考えられる。想定される活用法として、ホラーゲームにおいてプレイヤーの緊張が最高潮に達している時に敵キャラを出現させる、という演出があるだろう。ほかにはプレイヤーが緊張していない状況が長く続いているならば、敵キャラを増やしたり強化したりしてゲームの難易度を上げる、という活用法も想定できるだろう。

ググらなくても倒し方がわかる

 また、ソニーはPS5に実装されるかも知れないAIアシスタントに関する特許を出願していたのだが(この特許の詳細は既報を参照)、今回さらに別のAIアシスタントに関する特許も判明した。その特許の詳細は、テック系メディア『HotHardware』が23日付の記事で報じている。その特許文書で説明されているAIは、プレイヤーの状況に合わせて必要とされるアイテム(正確にはゲーム内リソース)を提供するというものだ。

 特許文書は、こうしたAIアシスタントが具体的に使われる状況について説明している。例えば、ボスキャラの倒し方がわからない時に、プレイヤーはマイクを通じて「あのボスキャラの倒し方を教えて」のようにAIアシスタントに話しかける。すると、AIアシスタントはプレイヤーの質問内容を理解したうえで、有益な情報をゲーム画面に表示する。特許文書に掲載された画像では「リソースEを使ったプレイヤーは80%の確率で最初の一撃に成功し、平均して約1分以内にボスXを倒しています。リソースEを今すぐ選びましょう」というメッセージがゲーム画面に表示されている様子が描かれている(下の画像参照)。リソースEと説明されている箇所には、実際のゲームでは武器の名前や攻撃名が表示されるのだろう。

HotHardware「Sony Patent Hints PlayStation 5 Could Incorporate AI Assistants To Coach Gamers」

 特許文書は、AIアシスタントを導入する目的についても解説している。その解説によると、現状ではゲームの攻略方法がわからない場合、インターネットで検索したり友だちに尋ねたりしている。しかし、こうした攻略法調査はゲーム体験を中断してしまうものである。AIアシスタントは、こうしたゲーム体験の中断を回避する手段をプレイヤーに提供するのだ。

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