『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』、アクションRPGへ生まれ変わったゲーム性を分析

『P5S』のゲーム性を分析

1vs多数が楽しめる軽快な戦闘アクション

【2/20発売】ペルソナ5 スクランブル「主人公(CV.福山潤)」紹介動画

 加えて、本作と前作の決定的な違いは戦闘システムにある。コマンド選択式で戦闘が進んだ『P5』に対し、『P5S』は3Dフィールドを自由に動き回るアクション要素を重視したスタイルに。本作の開発を担ったチームがω-force(コーエーテクモゲームス)ということもあり、通常攻撃と特殊攻撃を組み合わせた操作方法は『三國無双』を彷彿とさせる。

 戦闘中はパーティー内のキャラクターを自由に切り替えることが可能。大型のシャドウをジョーカーの素早いナイフ攻撃で翻弄し、集団戦はパンサーのムチ攻撃でまとめて処理……といったように、戦況に応じた怪盗団メンバーの使い分けが重要となりそうだ。

 とはいえ、ゲーム全体が全て様変わりしたわけではない。弱点を突いた攻撃の重要性をはじめ、ダウン中のシャドウをパーティー全員で仕留める総攻撃など、根底に流れるエッセンスは『P5』をとことん意識している。火属性が苦手はシャドウをアギ系スキルでダウンさせ、ダウン後のスキを狙って総攻撃を叩き込む。異なる属性のシャドウと戦う場合でも、1MORE状態を作り出して弱点に有利なスキルを持つ仲間へバトンタッチ……。こうした流れが体に染み込んでいる『P5』ファンなら、問題なく本作も楽しめることだろう。そうでなくとも”自由に動いてシャドウをなぎ倒す爽快感”は思う存分味わえるはずだ。

 アクションRPG『P5S』は、PS4/Nintendo Switch向けに2月20日より発売中。すでに『ペルソナ5』をクリア済みの方はもちろん、シリーズ未経験の方もこの機会にプレイしてみてはいかがだろうか。

(画像=https://p5s.jp/より)

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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