けみおの言葉はなぜ共感を呼ぶ? “SNS疲れ”を吹き飛ばすヒット動画から考察

ポップで大胆な言葉選びが生むカリスマ性

「うちらはメモリーのために遊んでるの、あんたのフォロワーのために遊んでるんじゃない」

 今回の動画の中で、私にはこの言葉が一番心に響いた。けみおの魅力は、正論だけれどみんなが言えなかったことを分かりやすく、かつ飾らないポップな言葉を使って発信できるところだ。正論は時として偉そうな口ぶりに聞こえてしまったり、聞く人を不快にさせたりするが、けみおにはそれがない。それは、いつもみんなと同じ立場に立って、様々な“サゲ”な出来事に対して一緒に悩み、考えてくれるからだろう。けみおは若者のカリスマでありながら、同時にどこにでもいる“ウチらの友達”なのである。


 今回の動画のコメント欄は共感の声で満ちている。私たちが“病んで”立ち止まったとき、「ウチも同じだよー」って寄り添ってくれるけみおの動画は、これからも支持を集めていくだろう。けみおが等身大の若者として色々なことに悩んで、それを発信することによって救われる人は、これからどんどん増えていくに違いない。動画の更新通知をオンにして、その力強い言葉を待ちたい。

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