劇場版ゴキゲン帝国Ω、新メンバー初顔出しインタビュー! 四人が語る“予想外の失敗と現体制の充実”

ゴキ帝が語る“現体制の充実”

「メンバーのケアは自分がやらなきゃと思えるようになった」(先斗)

ーー共通の願い事は「YouTubeの登録者が5万人いきますように」「3月21日のワンマンライブが成功しますように」だったようですね。

白幡:でも、ぺろは余裕があったよね(笑)。次のワンマンが、新しいメンバーが加入して、活休を経て、改名もして、「理不尽と戦ってここから売れていこう」というコンセプトの『逆襲のSHOW』といったタイトルなんです。一旦つらい状況を見せられるキービジュアルがいいなと思って、今回滝行で撮った写真を使うつもりです。

『劇場版ゴキゲン帝国Ω 1st ONEMAN LIVE 逆襲のSHOW』キービジュアル

ーー滝行初挑戦の初詣さんと星さんはどうだったんですか?

星:私は忍耐強いので、滝行もそこまで苦ではなかったです。

白幡:入ってた時間も一番長かったと思う。紫穂はダンサーで、フィジカルも強いし、忍耐力もあるので、悟りを開いてるように見えました。

星:寒さは辛かったけど、願い事もちゃんと言えました。ただ、弘法大師様のカウントが全然終わらなくて。

白幡:一番大丈夫そうだったから、他のメンバーより長くカウントしてたのかも。

初詣:私は、山を登っている途中から涙と震えが止まらなくなって、滝行の方がマシでした。

白幡:ほのは、見ている方が不安になるくらいで、映像的にも笑えない動画になるかもと思いましたし、「これでゴキ帝辞める!」とか言い出したら嫌だなと考えてたんですけど、さすがゴキ帝を選んだだけあって根性があって。ここまで来たからには滝行を受けなきゃと頑張っている姿に、こちらが泣きそうになりました。

初詣:滝から出た後は立てなくなっちゃったので、紫穂ちゃんに支えてもらいました。

先斗:そんななか、経験者のうちらはさっさと途中のベースキャンプに帰ったんですが(笑)。

星:うちらだけ取り残されちゃったんです(笑)。

白幡:「動けるやつは降りよう! 共倒れになるよりかはマシだ!」って(笑)。そこから、40分かけて降りないといけないので。

初詣:ぺろちゃん、降りるのめちゃくちゃ早かった。

白幡:みんな置いて先に降りちゃって。

先斗:1秒も早く帰りたかった!

白幡:でも、その次に早かったのがほのなんです。あれだけ付き添ってくれた紫穂を置いて、サッサと降りてたのには驚きました(笑)。

ーーこういった時にそれぞれの人間性が出ますね。

白幡:出てた! 出てた! それに、こんなに命の危険を感じることは人生で初めてで、これを乗り越えたらどんなつらいことでもいけるなと思えますね。ネットで叩かれるのとか屁でもない。

先斗:雪山の滝に比べたら。

白幡:「お前らどうせ雪道で死を感じたことないだろ!」って。言葉の重みが違う。

ーー滝行を経て、より4人の結束も強まりましたか?

星:そうですね。ここまでつらいことをして、ゴキ帝辞めるとか考えられない(笑)。

白幡:つらかったことが無になっちゃうからね。終わった後に、みんなで温泉に浸かっている時が一番エモかったですね。

ーーそんな紫穂さんとほのさんが加入してもうすぐ半年が経つわけですが、グループの雰囲気は変わりましたか?

白幡:ライブへの意識もそうだし、スキル、パフォーマンスの面においても、ファンの人たちから「今のメンバーが今までで一番いいね」って言われるんです。紫穂はプロのダンサーだし、ほのも以前にアイドル活動で悔しい思いもしてきたこともあって、ゴキ帝で「今度こそ売れたい」決心して加入してくれたんです。そんな2人は「理不尽、と戦え。」というゴキ帝のコンセプトとも合ってるし、YouTubeのバラエティ動画に関しても、1回ごとの上達ぶりがすごくて。次第に空気を読めるようになり、トークも上手くなってきました。

 それに、紫穂は振付を考えられるし、ほのはSNSの使い方が上手かったりと、それぞれクリエイティブな部分を任せられるのも大きいです。振付や普段のレッスンに関しては紫穂に任せられる部分が多くて、内部的にもライブでのパフォーマンスにおいても、すごくいい状態なので、いいグループになったなと思います。

ーー昨年4月からの活動休止を経て、グループも大きく変わったんですね。

白幡:メンバーが安定しなかったり、スタッフさんを入れたけど上手く回らなかったり、会社的にも大きくならなかったりで、2019年はゴキ帝的につらい1年でした。活休中にも復活できるように各々が頑張っていたんですけど、結局メンバー一人が辞めちゃって、私も人間が信じられなくなったんですよ。

ーーそうだったんですね。

白幡:だんだん「自分が悪いんだ」という思いも強くなってきて。ずっと応援してくれてる人もいて、私はそういう人たちを信じてるけど、不義理な辞め方だとしても、メンバーにそうさせちゃう自分に原因があるんじゃないかなと。でも、ぺろはずっと信じてついてきてくれているので、この子だけは信じられるなって。

先斗:やったー!

白幡:この子のためにも、ちゃんとゴキ帝を復活させないといけないなと。こういう熱い感情については、メンバーにあまり言わないんですよ。結果で示していくしかないと思っているので。ぺろはそれを分かってくれているけど、なかなか理解できない人も今までのメンバーにはいたと思う。私が伝えることが下手だったと感じていますし、性格的にもうまくできないと思うんですけど。

先斗:活休の時は、ちほが人間不信になっていたのも近くで分かったし、自分に非があるって思っているのも感じていました。でも、そうじゃないというのを私は分かっていたからこそ、紫穂とほのが入ってきた時に「ちほは何もやっていないように見せるけど、裏ではいろいろやっている」ということを、まずは自分が伝えなきゃと思って、二人にはしっかり話しました。

白幡:二人のケアは、ぺろが意識してやってくれて。

先斗:ちほは仕事のやり取りもあるし、時間がなくて大変だから、メンバーのケアは自分がやらなきゃという役割は、今回の活休中にやっと分かりました(笑)。今までは自分がそういうことを言ったら「お前なんかに言われたくねぇんだよ!」って思われるのが怖くて言い出せなかったんですけど、ようやく自分が動き出さなきゃって思えるようになったんです。

白幡:私からは「あなたたちのためにこれをやってますよ」とは、今後も言わないと思うので、すごく助かります。それに、2人は自主企画をやっていたりしていたのもあってか、ぺろが説明したことをすぐ理解してくれて、そこも助かりました。

ーーいい関係性が築かれているんですね。

白幡:とはいえ結果がついてきていないんですが、明るい要素としては、活休をしても動員が全然落ちなかったのが大きくて。待ってくれていた人がいたし、今の2人も受け入れられるのが早かったんですよね。

初詣:新メンバーは「こんなやつが入ってきた!」って叩かれるイメージがあって、びくびくして入ったんですけど、今までマイナスなことを言われたことがなくて。「入ってくれてありがとう!」ってプラスな言葉をたくさんもらっています。

白幡:幸いなことに、評判もいいし、動員も落ちてない。ファンが増えていく種蒔きはできているし、環境も整ってきたので、これからという自信はありますね。

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