大人も子どもも楽しめるギミックが満載! 『かいじゅうのすみか』探検レポ

大人も子どもも楽しめるギミックが満載! 『かいじゅうのすみか』探検レポ

 そして、探検の果てに私たちがたどり着くのは「探検家ラボ」。どうやら私たちよりも遥か昔に探検家・チャックがこの地を訪れていたようで、ここには彼が収集した数多くの“かいじゅう”にまつわる資料が所狭しと並べられている。その中には、巨大なタマゴや、化石と思しきもの、剥製などがズラリ。これまで円谷プロ特撮映像美術として携わってきたマーブリング・ファインアーツによる特撮美術セットの世界が広がっている。こだわり抜かれた、あまりにリアルな作りの美術の数々を前に、ここまで探検をしてきた自分自身の研究成果だとの錯覚を引き起こし、どことなく感慨深い気持ちに浸ってしまう。探検家・チャックの残した食料もあり、あまりの没入感についつまんでみたくなるのだが、他人の貴重な食料に手を出してはならないことは、真の探検家ならば心得ているはずだ。

 さらに、物販コーナーのある会場出口付近には、70台ものカメラを搭載した3Dスキャナーが設置してある。これは、会場にて入手できるアプリと連動させ、私たちがスキャナーの中に入ることでアバターを作り出し、9月に発売された『空想科学絵本 かいじゅうのすみか』の世界に入ることができるというもの。また、会場内のところどころに石碑があり、スマホでスキャンできるようになっている。こちらのアプリは公式サイトで入手可能。このARアプリ・ESPerスコープは、AR機能を活用し、『かいじゅうのすみか』の会場内で“異変”を探し出すツールとなっている。場内で撮影したさまざまな写真とともに、世界中にいる探検家たちにSNSで報告することも可能だ。そこでは思わぬ探検家同士の絆が生まれるかもしれない。探検とは時に孤独なものだが、私たちは独りではないのだ。

 私たちは今回の探検をとおして、地球へとやってきた“かいじゅうたちの事情”や、“私たちに伝えたかったこと”に想いを馳せずにはいられないだろう。ぜひとも足を踏み入れていただきたい。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。Twitter

■イベント情報
『空想科学 かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント』
開催期間:11月7日(木)~2020年1月26日(日)
時間:【平日】12:00~18:00(最終入場17:30)
【土日祝】10:00~18:00(最終入場17:30)
※12月30日(月)~2020年1月3日(金)は土日祝と同様。
チケット販売期間:11月7日(木)~2020年1月26日(日)
チケット料金:大人(中学生以上)1,900円、子供(3歳~小学生)1,000円
プレイガイド:ローソンチケット(Lコード:31330)
場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
主催:かいじゅうのすみか in Gallery AaMo 製作委員会
(c)TSUBURAYA PRODUCTIONS CO., LTD.
オフィシャルサイト

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