ヒカキンが明石家さんま&岡村隆史との共演で示した存在感 “驚かれる側”から“驚く側”へ

 2014年に「好きなことで、生きていく」の広告が打たれてから数年間、YouTuberはテレビにとっての“異物”だった。高額な収入や特異なライフスタイルがさかんに取り上げられ、それをスタジオのタレントたちが驚くという構図の番組が幾度となく放送された。2014年時点には既にYouTube界のトップランナーだったヒカキンも例外ではない。おそらく数年前に同じ特番が放送されていたとしたら、彼も「天才」の側で登場していたことだろう。

 そんな“驚かれる側”だったヒカキンが、今や“驚く側”にまわっているのだから隔世の感を禁じ得ない。その背景には、ヒカキンが本業であるYouTubeへの動画投稿を継続しながら、テレビをはじめとした他メディアへの露出を積極的に繰り返して、世間一般への認知度を高めてきたという努力がある。今回の特番は天才たちの活躍ぶり、さんまと佐藤による掛け合いの面白さにフォーカスが当てられがちだったが、ヒカキンがナチュラルに豪華タレントたちの中に溶け込めるほどに「テレビに出ていても当たり前の存在」なっているということもまた、注目すべき点の一つなのだ。

■こじへい
1986年生まれのフリーライター。芸能・スポーツ・音楽・カルチャーのコラム・リリース記事から、ゲームのシナリオ、求人広告まで幅広く執筆中。

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