神尾楓珠が語る、学生時代の挫折とアルバイトから得たもの「真逆の感情が強く湧き上がってきた」
「(共演者には)僕にはない発想がたくさんあった」
ーー文化祭では、神尾さんのクラスは何をしたのですか?
神尾:それが、本当に地味な出し物だったんですよ(笑)。みんなダラダラしちゃって、気づいたら時間がなくなってて。ボール投げみたいなゲームをやりました。頑張って盛り上げたんですけど、すっごくつまらなかったです(笑)。
ーー(笑)。
神尾:それとは別に、高校2年生のときに、同級生の仲良い男子15人くらいで、有志の演劇をやりました。内容はドラマ『勇者ヨシヒコ』(テレビ東京系)のパロディーだったんですが、本を書くのが好きな友達がちゃんと脚本も書いて。
ーー『勇者ヨシヒコ』というチョイスに、世代を感じます。ちなみに、神尾さんは何の役だったのですか?
神尾:僕は、芸人の佐久間(一行)さんが演じられていた井戸の怪人の役です。
ーーまさかの主要キャストではなかったのですね(笑)。Twitterドラマの本作では、神尾さんは竹内愛紗さんとダブル主演を務めていますが、テレビドラマとの違いは感じましたか?
神尾:最も感じたのは、撮影面で、一般的なドラマよりも、カットの進みが速くスピーディだったことです。撮影期間も全部で2日間だったので、あっという間でした。
ーー神尾さんは、YouTube世代ですよね。
神尾:そうですね、YouTubeはよく見ます。
ーー本作はYouTubeのように、各話が2~5分のショートムービーで制作されていますが、神尾さんが感じる、この短さのドラマだからこその魅力は?
神尾:ショートドラマなので、サクッと軽く観られるのがいいなと。また展開が早いので、次のエピソードへの期待感を煽ったまま、最後までいけるっていうのも強みかなと思います。
ーー竹内さんをはじめ、同世代の方が多かった現場ですが、共演者から刺激を受けたことはありますか?
神尾:今回は出演者が役者だけでなく、ラップアーティストのさなりや、モデルの莉子ちゃんと黒木(麗奈)さんなど、普段は違うジャンルで活躍されている方が多かったので、いろいろな発見や驚きがありました。話すだけでも、「あ、そういう考え方があるんだ!」って、僕にはない発想がたくさんあって。たとえば、僕は芝居をするときによく考える方なのですが、さなりは何も考えずに演じるんですよ。そういうところが、一つひとつ新鮮でした。
ーー神尾さんは、本作ではどういうことを考えながら、お芝居したのでしょうか?
神尾:大翔は、彼女とサッカーを天秤にかけて、サッカーを選ぶんですけど、結局それもうまくいかなくて、次の何かを探さなきゃって、ずっと苦悩しているんですよね。そのあたりの感情の動きは今回強く意識していて。いま大翔がどういう気持ちなのかを常に考えていました。
ーー最後になりますが、今後挑戦したい役柄やお仕事はありますか?
神尾:まだやったことのない役が多すぎて、現時点で絶対に“コレ”っていうのはないですね。これからも役者として成長していきたいし、いろんな役に挑戦していきたいです!
(取材・文・写真=戸塚安友奈)
■公開情報
IndeedのTwitterドラマ『アスタリスクの花』
全9話をNom de plume オフィシャルTwitterにて配信中
出演者:竹内愛紗、神尾楓珠、さなり、莉子、黒木麗奈
主題歌:さなり「Find Myself」
オフィシャルサイト