SUSHI★BOYS特別インタビュー YouTubeでじわじわ広がる“トータルテンボスの企み” 

SUSHI★BOYS(トータルテンボス)インタビュー

 人気芸人・トータルテンボス(大村朋宏・藤田憲右)が2017年6月にスタートしたYouTubeチャンネル「SUSHI★BOYS」が、登録者数30万人を突破した。Tempura(大村)、Fujiyama(藤田)と名前を変え、彼らが届け続けてきた「いたずら(ドッキリ)」動画は、多くの視聴者に笑いと癒しを与えている。悪い顔でちょっと嫌なことを企むTempuraと、半ば諦めながら、毎回リアルな反応を見せるFujiyama。その姿は、テレビで見るトータルテンボスより、単独ライブのノリに近く、コアなファンを喜ばせてきた。

 多くの人気芸人がYouTubeに参戦するなかで、当初から「本当に面白いことをする」ことを企み、そのスタンスを貫き続けてきた、SUSHI★BOYS。じわじわとファンを増やし、チャンネル登録30万人突破という節目を迎えたTempura、Fujiyamaの二人に、YouTube活動への思いから、グループとしての目標までじっくり聞いた。(編集部)

※記事の最後に、二人のサイン入りチェキプレゼント企画あり

「俺ら、YouTubeで面白いことやってるし」(Fujiyama)

左・Fujiyama(藤田憲右)/右・Tempura(大村朋宏)

ーーチャンネル登録者数30万人突破、おめでとうございます。まずは率直な感想から聞かせてください。

Tempura:2017年6月に動画投稿を始めて、10万人くらいまでは早かったんですけど、15万人、20万人と増えるうちに停滞し始めて、正直、けっこう時間がかかったなと思います。とはいえ、このチャンネルは数字のためにやっているわけでもないし、万人受けする内容じゃないこともわかっているので、こんな感じかなと。ただ、僕(トータルテンボス・大村朋宏として)のツイッターのフォロワーが23万6千人くらいなので、それを超える広がりができたのはうれしいですね。

Fujiyama:俺なんか、フォロワー2000人くらいだったから。影響力なさすぎて、もうやめましたけどね。

Tempura:8000人くらいいただろ。面白くしたいからって下回るな(笑)。

ーー(笑)。「数字のためにやっているわけではない」というお話でしたが、もともと知名度抜群のコンビですから、なりふり構わず数字を追いかければ、広がるスピードはもっと早かったかもしれませんね。

Tempura:そうですね。ただ、本当に僕ら自身が面白いと思うことをやる、と決めているのもそうなんですけど、単純に「ウケそうなことを狙ってやる」ことができないんですよ。例えば、カジサック(キングコング・梶原雄太)はいったん、チャンネル登録者100万人という数字を掲げましたけど、毎日YouTuber的な動画をアップして、先輩芸人とのコラボも重ねて……って、神経すり減りすぎて絶対できないですよ。本当にスゴいと思う。

Fujiyama:俺らはいまのペースがちょうどいいのかもね。急に伸びたわけじゃないから、コメント欄も基本的に落ち着いてるし。たまに言い合いになっていて、「おお……」ってなるけど(笑)。


ーー確かに、話題性というより、ちゃんと好きなファンがついている、というイメージがありますね。SUSHI★BOYSといえば「いたずら(=ドッキリ)動画」ですが、企画はどんな風に考えるのでしょうか?

Tempura:Fujiyamaへのいたずらはもともと小学校の時からやっていて、単独ライブのネタにもしていたんですよね。そこまでは僕が全部考えていたんですけど、さすがに今は時間がないので、チームで考えて、タイミングを見て実行している感じで。動画は定期的にアップしているものの、わりと時期は離れたり、逆に集中していたりしているので、全然バレないんですよ(笑)。

Fujiyama:もう完全に思考停止で、何も考えないようにしてます。いつくるかわからないし、考えても無駄だから。


ーー企画を考えるTempuraさんも、毎回ドッキリを受けるFujiyamaさんも大変だと思いますが、YouTubeでの活動を始めてよかったな、と思うことはありますか?

Fujiyama:やっぱり面白いことができている、ということかな。例えばテレビのロケだと、自分が本当に面白いと思ったところが全部カットされたりして、悲しくなっちゃうんですよ。使われてるの、2割くらい。

Tempura:お前、オンエア見たら一言もしゃべっていないときあるしね(笑)。

Fujiyama:それもまあ仕方ないんですけど、YouTubeなら自分たちが面白いと思うところを全部使えるからいいですね。あんまりテレビに呼ばれない時期があっても、「俺ら、YouTubeで面白いことやってるし」って、言い訳みたいですけど、それが自信になっているところもあって。

Tempura:あとは、若い人たちに知ってもらう場所になっている、というのもありますね。僕らが『M-1グランプリ』に出て話題になったのって、2007年とかだから、いまの若い人は知らないんですよ。最近は「YouTubeで知りました」なんて言ってくれる人もいて、やっててよかったなと思います。

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