『FFVIII』リマスター版では、美しく生まれ変わったスコールとリノアにまた会える

『FFVIII』リマスター版レビュー

 スクウェア・エニックスは2019年9月3日、PS4/PC/Nintendo Switch/Xbox One用ソフト『FINAL FANTASY VIII Remastered』を発売した(PC版は9月4日発売)。

FINAL FANTASY VIII Remastered(PS4)

20年を経て美麗な進化を遂げたゲームグラフィック

 本作は1999年2月11日にリリースされたRPG『ファイナルファンタジーVIII』(以下FFVIII)のリマスターバージョン。初代プレイステーション版のグラフィックデザイン(一部)を刷新することで、ゲームシステムはそのままに美麗な進化を遂げた。他にも効率よくゲームを進めるための各種機能が搭載されており、当時よりも快適に遊べるよう調整が施されている。

 目に見えて大きく変化が見られる点はやはり登場人物の3Dモデルだろう。主人公の「スコール・レオンハート」(スコール)やヒロインの「リノア・ハーティリー」(リノア)をはじめ、顔の輪郭や目鼻立ちがスッキリしただけでなく、着用している衣装のディティールまで修正されている。2014年発売の『ファイナルファンタジーVIII for PC』(以下for PC)でもアンチエイリアス処理は施されていたが、今回のリマスター版と比較するとその差は一目瞭然。キャラクターの表情が見やすくなったことで、さらに没入度が高まったのではないだろうか。なお、本編のストーリーに対する変更は無し。特殊部隊の傭兵として戦場を巡る10代の少年少女。そんな彼らが世界を揺るがす魔女「アルティミシア」に挑む……という構図も遜色なく再現されている。

快適なゲームプレイを保証する3つのアシスト機能

 本作より実装となったアシスト機能は全部で3種類。1つ目の「バトル強化」は主に戦闘中に真価を発揮する機能で、キャラクターのHPとATBゲージを最大状態で維持する。仮に敵からダメージを受けたとしても瞬時に回復するため、ゲームオーバーに陥ることはない。頻繁に戦うであろうザコ敵や、イベントシーンで矛を交えるボス戦でも役に立つ便利な仕様だ。

 2つ目は「3倍速」。これは文字通り、プレイ中のゲームスピードを加速する機能。全てのシーンで適用されるわけではないが、それでもフィールドの移動や戦闘が素早く行えるので、テキパキと攻略を進めたい場合に重宝する。ボタンを押すだけでオンオフの切り替えが可能なのも特徴的だ。

 3つ目は「エンカウントなし」。強制戦闘を除くあらゆる場面で敵とのエンカウントが発生しなくなる。『FFⅧ』はパーティーメンバーのレベルに合わせて敵のレベルも変動するため、戦闘回数を意図的に調整した方が良い場合もある。この機能は快適な移動に加え、低レベルクリアといったやり込みプレイにも応用できるだろう。

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