『FF14』ドマ式麻雀は完成度が高すぎて、逆に“ただの麻雀”になっていた

 1月8日から適用された『ファイナルファンタジーXIV』のパッチ4.5、その新コンテンツのひとつに“ドマ式麻雀”がある。

 なんでも『FF14』内のカジノ場ゴールドソーサーで、本格的な麻雀が体験できるらしいのだが……本当にMMORPGで麻雀が体験できてしまうのだろうか?

 この記事では実際にアカウントを作るところから『FF14』をはじめ、ドマ式麻雀をプレイしたレポートをお届けする。

ドマ式麻雀までの道のり

 新しくキャラクターを作ってからドマ式麻雀をプレイするまでには、2時間半~4時間程度の冒険が必要になる。具体的にはレベルを15まで上げて、メインクエストで飛空艇に乗れるようになる“海都と森都と”をクリアする必要がある(スタート時の国によって、クエスト名は変動)。

 上記のクエストをクリアした後は、ウルダハへ行きナル回廊にいる“羽振りのいい若者”からクエストを受注すれば、ウルダハランディングからゴールドソーサーに入場することができる。

 ゴールドソーサー入場後は、ロビーにいる“レヴェナ”から「いざ囲まんドマ式麻雀」を受注すれば、ようやく麻雀をプレイ可能になる。

 対人戦がしたい場合はコンテンツファインダーから対戦相手を検索でき、NPCと対戦する場合はサボテンダーのオブジェがあるホールの2階まで行く必要がある。

いざ挑戦、ドマ式麻雀

 さて、ゴールドソーサー内のドマ式麻雀ブースに赴いてみれば、案の定人だかりができている。どうやらNPCとの対戦卓に人が集まっているようだ。

ざわ……ざわ……

 初級者・中級者・上級者と強さが3段階に分かれたNPCとの対局が可能なため、対人戦はまだ自信がない……という方はまずは初級卓で経験を積めばいい。たいてい麻雀は遊んでいるうちにルールを覚えていくものだ。

 初心者用のシステムとして“危険牌表示”と“捨て牌ヒント”が用意されているため、慣れないプレイヤーはとりあえずこの表示に従いつつプレイするといいだろう。もちろん、このヒント機能は万能ではないが、見え見えの危険牌を捨ててしまうような事態は防ぐことができる。

 ドマ式麻雀のルールはスタンダードな麻雀のルールと同じ。現状は細かい設定は変えられないようで、東南戦で赤ドラ有り・食いタン有りのルールとなっている。ちなみに3麻(三人麻雀)は未実装だ。

 プレイしてみた率直な感想としては、あまりにも普通の麻雀すぎて新鮮味がない。これは決してネガティブな意味で言いたいのではなく、ドマ式麻雀は既存の麻雀ゲームと引けをとらない完成度だからこそ、“ただの麻雀”なのだ。

 麻雀玄人的にはルール変更・選択がないのが惜しい点かもしれないが、細かいルールまで設定できるとマッチングに問題が出る可能性もあるため、仕様がないだろう。

プロモーションとしてもコンテンツとしてもウェルメイド

 ドマ式麻雀は本格的な段位やレートシステムまで実装されており、ミニゲームとは思えないほどのクオリティで麻雀を体験できた。普段はレイドバトルやクエストで共闘しているフレンドやクランメンバーと麻雀で一戦交えれば、白熱すること間違いなしだ。

 今回のドマ式麻雀はユニークな『FF14』のプロモーションでもある。ドマ式麻雀をきっかけに新たに『FF14』の世界にやってくるプレイヤーも大勢いることだろう。「麻雀をきっかけに、より多くの人に『FF14』を遊んでほしい」という制作スタッフの想いがドマ式麻雀から伝わってきた。

 ドマ式麻雀は無料のトライアルでもプレイ可能なので、ぜひ1度体験してはいかがだろうか。

■脳間 寺院(のうま・じいん)
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。Twitterにてゲームにまつわる情報を発信中。
Twitter:@noomagame

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