QuizKnockが監督務めた、乃木坂46矢久保美緒の個人PVが4期トップの再生数記録 その好相性に迫る

 クイズ王・伊沢拓司率いる「QuizKnock」が、乃木坂46の4期生・矢久保美緒の個人PV「乃木坂46クイズ」の監督を務め大きな反響を集めている。一斉に公開された4期生11人の動画の中で、矢久保の映像は37万回とぶっちぎりの再生回数だ。

矢久保美緒 『乃木坂46クイズ』

 乃木坂46の「個人PV」とは、シングルの特典映像としてメンバー一人ひとりに制作される映像コンテンツだ。これまで堤幸彦や三木聡、関和亮といった著名なクリエイターから、今泉力哉、山岸聖太、柳沢翔など、若手クリエイターまで錚々たる面々がドラマやドキュメンタリー、音楽的作品など様々な作品を制作してきた。中でも、卒業生の伊藤万理華は5thシングル『君の名は希望』での個人PV「まりっか’17(セブンのティーン)」をきっかけにグループにおいて“個人PVの女王”と称され、その後、クリエイティブ性に富んだ才能を開花。アートと女優という現在の活動基盤に繋がっている。

 4期生にとって初となった今回の個人PV。「矢久保美緒×QuizKnock」という組み合わせがスッと双方のファンに受け入れられた理由には、『東大王』(TBS系)に高山一実が出演していたことが一つ挙げられる。伊沢は、3月まで東大生チームとして番組に出演しており、現在も解説者、時には芸能人チームの助っ人として登場中。番組では過去に、東大生チームの大将であり、QuizKnockライターでもあるプリンス・水上颯が、高山を前にデレデレと鼻の下を伸ばしていたとMC・山里亮太(南海キャンディーズ)からいじられる場面があった。

 高山は『乃木坂工事中』(テレビ東京)にてクイズ研究部の発足をプレゼンするほどに、『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)のファンとしても知られ、2016年にはクイズカルチャーマガジン『QUIZ JAPAN』の表紙を飾り、さらには林家ペー、能町みね子、水上、高山という異色のメンバーで誌上企画にも参加していた。高山にとって初のセンター曲「泣いたっていいじゃないか?」が、2017年の『高校生クイズ』応援ソングであることは、彼女を語る上で外せないエピソードだ。今年5月28日、『のぎおび⊿』に出演した高山は矢久保の個人PVに触れ、YouTuberに疎い自分もQuizKnockの動画だけは観ているとコメント。「この間観たやつも面白かったしなー。ふくら(P)さんと伊沢さんの対決を見たんですけど、結局引き分けだったのかな?」という一言からは、かなりのヘビーユーザーであることが窺い知れる。

QuizKnockが乃木坂46の個人PVを制作!入り切らなかったシーンまとめ

 今回の個人PVでのコラボは、そんな高山から矢久保に繋がれたバトンでもある。「乃木坂46クイズ」は23rdシングル『Sing Out!』Type-Aに収録されており、乃木坂46の公式YouTubeチャンネルに予告編が、QuizKnockのサブチャンネル「QuizKnock会議中」にDVD本編に入り切らなかった未公開シーンが公開となっている。解答者は伊沢、矢久保、山本祥彰の3人でプロデューサー・編集を担当するふくらPの乃木坂46クイズに答えていき、10ポイント先取を目指すというものだ。ただ単に矢久保がQuizKnockの動画に登場するだけでも、コンテンツとして十分な強度を保つことができるのだが、「乃木坂46クイズ」の面白いのは、矢久保があくまでQuizKnockのメンバーとして解答していくという点だ。

 「今から流す曲は?」(答え「インフルエンサー」)という初級のイントロクイズからスタートし、メンバーのプロフィール画像を題材にしたクローズアップクイズ、「太陽」がつく楽曲タイトルを使った列挙型問題など様々な形式のクイズが出題されていく。序盤はなんとかQuizKnockメンバーというルールを守っていく矢久保だが、「今から流す音声は、乃木坂46メンバーのメンバー・矢久保美緒さんがある曲を歌っている様子を事前に録音したものです。そのある曲とは何?」では「サイコキネシスの可能性」を歌う矢久保が登場する、メタ的展開となっていくのだ。

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