『MOTHER』から『サガ』シリーズ第一作まで 平成のゲーム史を振り返る、平成元年に発売されたゲーム4選
30年間続いた平成も残すところあと一週間程度。平成元年=1989年はゲームボーイされた年であり、その翌年の1990年にはスーパーファミコンが発売されている。
平成は昭和後期に火が付いたゲームブームが本格化し、世界中でゲームが作られ、遊ばれた時代だった。ある面で、平成はゲームの時代だったーーと言ってもいいほどだろう。
そこで、この記事ではゲームの時代・平成を締めくくるべく、平成元年に発売されたゲームソフトを4タイトル紹介しよう。
MOTHER
現在までに3作が発売されている『MOTHER』シリーズは、コピーライター糸井重里氏が開発段階から深く関わったことが知られている任天堂初のRPG。
シリーズ第1作である『MOTHER』は1989年7月27日にファミリーコンピューターで発売された。ファンタジー世界ではなく現実のアメリカを舞台にした本作は、大人から子ども、そして"おねーさん"まで多くの人の心をふるわせた。
続編であり1994年に発売された『MOTHER2』ではオウム真理教を思わせる怪しいカルト教団が登場したり、2006年の『MOTHER3』には当時のエコ・ロハスブームの潮流が取り入れられていたりと、ある意味で平成の時代の流れと共に歩んできた作品と言える。
本作が後に『ポケットモンスター』にも影響を与えたことも含めて、『MOTHER』と平成の間には切っても切れない関係がある。
テトリス
ゲームボーイのソフト史上、最多売り上げ本数を叩きだした『テトリス』は1989年6月6日の発売。
その後、『テトリス』は同じく落ちものパズルの名作である『ぷよぷよ』とコラボしたりVR技術を使用したりと独自の進化を遂げ、平成最後の年である2019年には流行ジャンルであるバトルロイヤルを取り入れ『テトリス99』として人気を博した。
今後どのような形でこのシンプルなパズルゲームが進化していくのか、楽しみだ、
スーパーマリオランド
ゲームボーイのローンチタイトルとして 1989年4月21日に発売された『スーパーマリオランド』は、売上本数で1位の『テトリス』に肉薄するほどの人気ソフトだ。
ファミリーコンピューターの登場以来ゲーム界のスターであるマリオは、ゲームボーイ・スーパーファミコン・ニンテンドー64・ゲームキューブと任天堂ハードが世代交代するたびにローンチタイトルに登場し、ゲーム史を賑わせてくれた。
魔界塔士Sa・Ga
リメイクやスマホアプリ化などで現在までプレイされ続けているRPG"サガシリーズ"の第一作にあたる『魔界塔士Sa・Ga』は、1989年12月15日にゲームボーイ初のRPGとして発売された。
同じくスクエア発のRPGである『ファイナルファンタジー』とも、エニックスの『ドラゴンクエスト』とも違う独自のシステムを取り入れたサガシリーズは平成が終わっても愛され続けるだろう。