Spotify、特定のアーティストを「ブロック」する新機能導入へ? その背景とメリットとは
昨今問題になっているアーティストのヘイト行為から生まれたというブロック機能。同氏は、ブロック機能についての課題や期待についても述べた。
「同機能に関して、“各アーティストのブロックユーザー数はレーベルにも共有されるのか”、“ブロックしたユーザーの属性(国籍や地域など)はどのように細分化されるのか”など、まだ明らかになっていない点も多いです。また、同機能はアーティストをブロックできる一方で、プロデューサーや作曲家をブロックすることはできません。アーティストだけでなくプロデューサーなどによるヘイト行為も発生しているため、Spotifyがこうした課題へどのように向き合っていくのか注目していきたいです。
ブロック機能を利用すれば、ユーザーに合う音楽がより明確化されてマッチングしやすくなると思います。さらにレコメンデーションの効果も上がるため、各ユーザーに合うプレイリストが出てくるというメリットも期待できるでしょう」
ブロック機能は、単にアーティストをブロックするだけでなく、活用すればより自分好みの音楽に出会える側面もあるという。元々優れたレコメンド機能で人気の高いSpotify。ブロック機能導入は、他社との差別化を明確にさせる大きな一手になるかもしれない。
(文=北村奈都樹)