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2018年、サブスクからヒット生まれた? DA PUMP、あいみょんらの動向から考える

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 2018年のランキングが各サービスから発表されているが、今年はとくにサブスクリプションサービスが“動いた”一年ということもあり、その順位もまた、一部の感度が高いユーザーしか使っていない、メインストリームの外側ではなく、しっかりと世間の動きと連動しながらムーブメントを生み出すことに一役買っているといえるようになった。

 たとえば、Spotifyが発表したアーティストのうち、5位に入っているMr. Childrenは、今年カタログも含めて全楽曲が解禁された大物アーティスト。この順位の高さからも、彼らの“解禁”の衝撃がうかがえるだろう。同じく大物といえば、松任谷由実も全楽曲の配信をスタートさせたが、彼女も今年の『紅白歌合戦』で“私が好きなユーミンのうた”を募集しメドレー形式で歌ったりと、その連動にも注目が集まる。

 Spotifyの「日本国内で最も再生された楽曲」や、レコチョクBestの「定額制年間ランキング」など、昨年に続いて各社のランキングに入ったDAOKO×米津玄師の「打上花火」(参考:https://best.recochoku.jp/#playlist!playlist_id=a4210)も、その反響の大きさからか、同じく『紅白歌合戦』での歌唱が決定している。これらの流れに、サブスクリプションサービスでの“ヒット”というファクトは大いに影響していることは間違いないだろう。

DA PUMP『U.S.A.』

 ここまでは継続的なヒットや大物の解禁について触れたが、もちろん新たなムーブメントを加速させることにも貢献している。例えば、レコチョクBest・ビルボード・LINE MUSICの「年間ランキング」で2位、dヒッツ「楽曲再生ランキング」年間1位、Spotify「Japanバイラル・チャート」で1位に輝いたDA PUMPの「U.S.A.」は、MVの“ダサカッコよさ”がバイラルヒットの要因となったものの、これらのランキングに入るほど、サブスクリプションサービスで再生されたことにより、手軽に楽曲を聴かせ、CD売上の上昇やライブの動員増加などを含めた、継続的なブレイクにつながったこともわかる。MVもYouTube上でバズを起こし、dヒッツのようなラジオ型のプログラムでも数字を伸ばすなど、広範囲で結果を残し、ロングテール的に聴かれ続けたという点も面白い(参考:https://music-service.dmkt-sp.jp/dhits/ranking2018/news/1/)。

 とはいえ、海外でのサブスクリプションサービスーー昨年から今年にかけてのポスト・マローンやXXXテンタシオン、J.バルヴィンといった若手の台頭した状況に比べれば、まだまだ日本での「サブスクリプション発のヒット」は生まれているとは言いにくい。海外ではプレイリスト発のヒットという事例も多く、Global XやCloudkidといったジャンル~カテゴリ別の大手プレイリスト・メディア・オフィシャルのプレイリスター(テイストメイカー)のプレイリストに入ることが、ブレイクへの近道となっている。しかし、こと日本ではJapanのバイラルチャートやSpincoasterの「Monday Spin」など、徐々にその萌芽はみえるものの、あともう一歩といったところだろう。

      

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