飯窪春菜、VTuberアイドル「Ni-na」プロデュースへ ハロプロメンバーに与える影響とは?

飯窪春菜、VTuberプロデュースで与える影響とは?

 2018年12月16日に日本武道館でモーニング娘。(以下モー娘。)を卒業した飯窪春菜が、前日の武道館でバーチャルアイドル「Ni-na」をプロデュースすることを発表。Ni-naは現在VTuberとして精力的に活動している。グループを卒業したアイドルがYouTuberとして活動するのは今や珍しくないが、アイドルがVTuberをプロデュースというのは革新的だ。飯窪春菜とNi-naは、VTuber界だけでなく、今いるハロプロメンバーの活動にも大きな影響を与えるかも知れない、今注目のアーティストだ。

【プロデューサー】ニ ー ナ 、日 本 武 道 館 で デ ビ ュ ー !【飯窪春菜】

 飯窪春菜は、1994年生まれの現在24歳。2011年にモー娘。の10期として加入した。田中れいな卒業後、2014年には譜久村聖と共にサブリーダーに就任し、卒業するまでメンバー最年長としてグループをまとめる存在であった。「アイドル界で一番の漫画オタク」と自己紹介するほど漫画に詳しく、『ジョジョの奇妙な冒険』をきっかけに中川翔子と仲良くなったこともある。また、ラブライバーである飯窪は、卒業する際の最後の言葉として「飯窪春菜、我がモーニング娘。人生に一片の悔いなし!」と右手を突き上げる『北斗の拳』のラオウのパフォーマンスをするなど、見た目の可憐さからは想像できない、ハロプロ始まって以来のオタク気質なのだ。

 飯窪と言えば社交的で顔が広いというのもファンの間でも有名で、彼女のSNSには様々な著名人が登場。卒業コンサートには、藤子不二雄Aや堀井雄二などが卒業を見届けに来たことでも話題となった。

 そして2013年4月からは、明石家さんまがMCを務めるラジオ『MBSヤングタウン土曜日』(毎日放送)のアシスタントを担当している。モー娘。卒業後も継続してアシスタントを務めるのは異例中の異例。さんまと長年組んでいただけにトークスキルも高く、人の褒め方や人柄の良さがさんまから評価されている。

 そんな彼女がモー娘。からの卒業を決めた理由として「モーニング娘。は私に、この世界の無限の可能性や希望、愛を教えてくれました。そして時間は有限だということも。私は今年、24歳になります。自分の挑戦したいことを成し遂げるために、このタイミングでソロになって、もっと色々なことにチャレンジしたいと思ったのです」と明かしている。その中の活動の一つとしてNi-naのプロデュースを武道館で発表したのだ。

 現在のVTuber界は、241万人の登録者を誇るキズナアイを筆頭に、TOKYO MXで地上波TV初の冠番組が放送された輝夜月、歌手としてメジャーデビューを果たした富士葵など、5000人以上の様々なキャラが揃い、まさに今VTuber全盛期。ひと昔前とは違い、動きが良い、話が面白いのは基本中の基本なだけに、その中で何を特徴として目立っていくのかが新規参入Vtuberの課題。それを思うと、飯窪春菜卒業のタイミングで武道館でデビューを果たしたNi-naは話題性は十分だ。

 Ni-naは、飯窪春菜がゼロから育成し、歌、ダンス、演技指導、プロデュースまでを手掛け、VR法人『HIKKY』がモデル制作を担当している。HIKKYとは、2018年11月25日に放送したSEGAがメインスポンサーとなった賞金総額1000万円の大型Vtuber発掘イベント『VER.(バージョンドット)』授賞式のエンディング曲「???」を飯窪春菜が歌った経緯がある。

 今回のプロデュースについて飯窪は、ニコニコ生放送の『よーすぴサンタのクリスマス2018』で「モー娘。に入った時に、アイドルになるにあたって、もっとチヤホヤされると思っていた。モー娘。の中ではイジられる三の線に行きがちで、こんなはずじゃなかったと思って、誰からも愛されるチヤホヤされるアイドル、私の映し出したものをもう一回やり直したいなっていうのでバーチャルアイドルだったら」という理由を説明。Ni-naには、色素薄い系で自分の好みを詰め込んだという。

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