ハロプロのYouTubeチャンネル新展開は吉と出るか、凶と出るか?

 メディアとしてのYouTubeの果たす役割が大きくなってきている昨今。アーティストや芸能人による、PR活動の一環としてのYouTube利用も増加している。なかでも、比較的早い段階からYouTubeというメディアの手軽さ(視聴者にとっても、作り手にとっても)に目をつけていたように思うのは、モーニング娘。’18やアンジュルムといったアイドルグループを擁する“ハロー! プロジェクト(以下、ハロプロ)”だ。

 さまざまなYouTubeチャンネルを創設し試行錯誤を繰り返してきたなかで、「ハロ!ス
テ」と「アプカミ」という2つのWEB番組が誕生したのが 2013年の2月。世間的には、 YouTuberを中心としたYouTube界隈もまだそれほど盛り上がっていない時期のことだ。

モーニング娘。’18 / 牧野真莉愛のメイク紹介

 簡単に2つの番組を紹介すると、「ハロ!ステ」と「アプカミ」は、所属のアイドルや
アーティストが週替わりにMCを担当し、ライブ映像や制作の舞台裏、さまざまなコーナー企画を届けているコンテンツ。なかには、メンバーの歌唱力を存分に味わうことができるレコーディング映像や、素の姿が垣間見えるお料理コーナー、ヘアアレンジコーナーなどもあり、そうした企画を盛り込みながら約1時間の番組を構成してきたチャンネルである。今もファンの間で人気のあるそうした2つのチャンネルが、先日8月1日に大きな転換を示した。

 それというのは、毎回上記のようにいくつかのコーナーによって構成されていた番組が、そのコーナー毎に細分化して配信されることになり、ひとつの「番組」という概念を取り壊したことだった。ハロプロの公式ホームペ ージでは、「『ハロ!ステ』『アプカミ』の2番組は、皆さまの『視聴環境』『スタイル』に合わせ、これまで行ってきた『約1時間の番組形式』 ではなく、映像コンテンツ毎に細分化し公開いたします」と記載してある。

 この転換を少し考察すると、「皆さまの『視聴環境』『スタイル』に合わせ」という点が重要なところであろう。YouTuberによる動画が、学生をはじめとした視聴者に受け入れられている理由の一つとして間違いなくあげられるのは、その“ちょうどいい短さ”と スマホで見れるという“手軽さ”だ。そうしたなかで、もしかしたらこの2つのチャンネルは、スマホで手軽に視聴できるという利点はあるものの、1時間という長さが視聴の妨げになっていたのかもしれない。また、そう判断した製作陣の熟慮の結果、“視聴者の思い”に応える形に姿を変えたということであろう。

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