歌姫VTuber・YuNi 1st VRライブレポ 特別衣装で新曲Winter Berryのパフォーマンスも!
2018年12月24日、世界初のバーチャルシンガー「YuNi」による1st VRライブ「YuNi 1st VR LIVE! 〜VeRy Merry X’mas〜」がVARKにて開催された。ライブはOculus Goを用いて参加し、自室にいながら仮想空間へ飛び込み、YuNiのパフォーマンスを目の前で体験することができる仕組みだ。今回はそのライブの様子をレポートする。
5、4、3、2、1、とカウントダウン、緊張感が高まる会場。真黒な衣装で登場したYuNiは、落ち着いた様子で初のオリジナル楽曲「透明声彩」を披露する。音楽と合わせて、徐々に盛り上がりを見せる会場はリアルな現場のライブと変わりない表情を見せた。幾何学模様とレーザーが飛び交うライブステージから、空の上のステージへと一瞬のうちに入れ替わるのも、バーチャル空間ならではの演出だ。
一曲目が終わり、「みんな~~おっはもにー♪」とファンに呼びかけるYuNi。観客から花束やクラッカーがたくさん送られて、彼女も嬉しそうな声でMCを続ける。「みんなOculus Goの音量、大丈夫ですか?」「ちゃんと音量、MAXになっていますか?」と呼びかけ、観客との一体感を高めた。
VARKのVRライブでは、観客はライブを視聴するだけではなく、様々なアクションを利用して会場を盛り上げることができる。花火・大型クラッカー・花束・くす玉の4種類から選ぶことができ、またフキダシ、拍手、サイリウムなど無料で利用できるものもあった。
「透明声彩」について、YuNiは「私の思いを初めて歌に、形にしてくれた、そして、たくさんの方の協力のもとできあがった、とても大切な曲です」と語る。「初めてのライブで、初めてのオリジナルソングから始まる、初めての…なにか」と言葉につまる様子で、「イェーイッ」と笑ってごまかしている姿にも、ファンは歓声をあげた。
今回はYuNiの応援役であるユニコーンの乙女丸が登場しなかったということで、「『今日のYuNiちゃんのライブ、乙女丸がいなくて物足りなかったな』とか書いているのを見つけちゃったりしたら、ブロックするからね!まあ、嘘だけどー。」と少し観客をからかい、スポットライトを楽しんでいる様子を見せた。
一度幕がおり、「エイリアンエイリアン」のギターリフが始まると同時に会場がライトアップ。YuNiのきらびやかな歌声とともに「エイリアン」ダンスを踊っている姿がスクリーン内で繰り広げられる。ステージから観客の方へぐっと近づき、手を伸ばせばYuNiに届きそうな位置に来たときは、少しドキッとする瞬間だった。「あなたは、全てを知りたい~」で宙に浮かび、YuNiは仮想空間へと消えていく。主役VTuberのいない仮想空間、不安と緊張感が数秒で高まりきったところで、彼女は再びステージに現れる。大盛況のうちに二曲目が終了。
続けて、ご機嫌なダンスとともに「星間飛行」が始まる。これもまた懐かしい曲のカバーだ。「私たち花火みたい」の歌詞の部分で、ステージ上で数々の花火が打ち上げられる。「キラッ☆」も欠かさずやってくれるサービス精神の高いYuNi。観客席では多くの歓声が響きわたり、この曲でもまた会場の盛り上がりと一体感を見せた。