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“あの人のゲームヒストリー”番外編:MCU(KICK THE CAN CREW)

『JUDGE EYES』にも出演、MCUが語る“ゲームコレクターの矜持”「モノで“かさばりたい”」

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 12月6日・13日放送の『プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(TBSラジオ)に、音楽業界随一のゲーマー&レトロゲームコレクターとして知られる、KICK THE CAN CREWのMCUが登場する。アーティストとしては先輩にあたるMCの宇多丸から、ゲームに関しては“パイセン”と言わしめるMCUは、番組でコアすぎるゲーム話を展開している。

 リアルサウンドテックではゲーム好きの著名人・文化人にインタビューし、ゲーム遍歴や現在の活動とゲームの関連性などを聞く連載“あの人のゲームヒストリー”の番外編として、番組収録後のMCUを直撃。番組では時間の都合上語られなかったエピソードも含め、これまでのゲーム体験を聞いた。(編集部)

「KREVAとゲームをやってると『あのアイテム取らないと!』って怒られる」

ーーゲームとの出会いについて、お惣菜屋さんのゲームコーナーで遊んでいた、というお話がありました。子供のころ、特にハマっていたゲームについて教えてください。

MCU:いま思い出したんですけど、最初のゲーム体験は、任天堂さんの「グリーンハウス」というゲーム&ウォッチでした。お惣菜屋さんのゲームコーナーでは、特に『ボンジャック』にハマって、ファミコンに移植された時は本当に驚きました。一般的には、ファミコン版の『マイティボンジャック』の方が有名ですよね。アーケード版は、ファミコン版のボーナス面的なステージのつなぎ合わせのような内容だったんです。いまアーケード版の基盤がうちにありますが、やっぱり最高ですね。

ーー番組でも話題に出ましたが、MCUさんは以前から、“マイベストゲーム”の一本として、ビック東海のファミコン用ソフト『アイギーナの予言』を挙げています。一風変わったアクションゲームで、コンティニューのパスワードを間違えるたびに、“お告げ所”の老人の態度が悪くなっていく、という小ネタを覚えています。

MCU:最新のゲームも含めて、「何、この要素!?」という、謎のこだわりをぶち込んでくる作品が好きなんですよね(笑)。レトロゲームは無条件に好きですが、面白さを自分から引き出すような感覚があって。サン電子の『超惑星戦記 メタファイト』なんて、26~27時間くらいぶっ続けでプレイした覚えがあります。『高橋名人の冒険島』もかなりやりましたね。「ゲームは1日1時間」ですから、高橋名人には怒られてしまいますけど、パスワードもセーブ機能もないので、クリアするには連続してプレイしてうまくならないといけなくて。

ーーサクッとプレイできるゲームの良さもありますが、その他、画面にじっくり向き合ってプレイしたゲームで、印象に残っているものはありますか?

MCU:時間をかけたゲームだと、『悪魔の招待状』『シャドウゲイト』『ディジャブ』のケムコ3部作、それにアドベンチャーゲームの『マニアックマンション』もずっとやっていました。もともとセカセカするゲームより、ゆったりじっくりプレイするゲームの方が好みだったりもして。画面に集中している時間は幸せですね。いまはお酒を飲みながらプレイするけれど、当時はファンタかチェリオ、駄菓子がお供でした。

ーーいまも、ゲームと向き合うスタンスは、当時と変わらないでしょうか?

MCU:そうですね。ただ、内容的にはより濃くなったかもしれない。子供のころ、友達とワイワイ遊ぶのも楽しかったけれど、いまは一人でゲームに集中できるので。パーティーゲームも好きなんですけど、すぐ負けるので見ている方が楽しいです。好きだけどプレイはうまくない、というタイプなんですよね。

ーー収録の合間に、過去の名作が詰まった「プレイステーション クラシック」をプレイしていましたが、内蔵タイトルで特にハマったゲームはありますか?

MCU:『I.Q Intelligent Qube』とか『ファイナルファンタジーⅦ』(FFVII)※は楽しかったですね。『FFVII』は、ファイナルファンタジーシリーズの中で一番好きなタイトルです。シリーズとして初めて3Dで描画された作品ですが、その新しさと、いまほどリアルになっていないというちょうどよさがあって。エンディングが寂しいのもまたよくて、ストーリーにもグッときました。

※「PS Classic」の内蔵タイトルは『ファイナルファンタジーⅦ インターナショナル』

ーーRPGで言うと、KREVAさんはアイテムの収集やレベル上げにこだわり、完璧な状態で進めていく、ということでしたね。

MCU:そうそう、だから同じゲームをやっていると、「進む前にあのアイテム取らないと!」って怒られるんですよ(笑)。ボスを倒したあともカンストするまでやり込んでしまうから、一時期、ゲームはやりたくないと言っていましたね。僕はけっこう強い敵にも「勝てるかな……?」くらいのタイミングで挑む、正反対のタイプです。極論、クリア画面を写真に撮ることができれば、それでいいので(笑)。

ーーでも、それぞれのゲームに対する知識がものすごく深いですよね。

MCU:いまでもプレイしながらノートを取っているんです。例えば、「このゲームのカッコいい曲を作った人は誰々だ」とメモっておけば、いまは後からネットでディグれるので。それで、その人のCDを全部買って聴いたり。だから、レトロゲームに関わってきたレジェンドな方々に会うと、めちゃくちゃアガりますよね。高橋名人もそうだし、『ドルアーガの塔』を作った篠崎雄一郎さんに会ったのも本当にうれしかったですし、ログイン元編集長の高橋ピョン太さんなど、挙げ始めたらキリがないです。ちなみに、僕はゲームも音楽も、ダウンロードはしないんですよ。根っからのコレクター癖というか、モノで“かさばりたい”んですよね。DVDよりVHSがほしいし、そういう意味ではNintendo Switchは惜しい。ゲーム機として素晴らしいのに、かさばらないから(笑)。ファミコンも『信長の野望』みたいな大きなカセットが好きです。

ーーさて、MCUさんといえば大の『龍が如く』シリーズファンで、龍が如くスタジオの最新作『JUDGE EYES:死神の遺言』への出演も話題になっています。番組でも少し話が出ましたが、あらためて、『龍が如く』シリーズの魅力とは、どんなところにあるでしょうか?

MCU:僕は当然極道になることもないですし、不良だったというタイプでもないので、それをコントローラーひとつで覆せるのが最高ですよね。あとは、自分が行ったことがある街、歌舞伎町を「神室町」としてかなりリアルに再現しているのが衝撃的で、最初にプレイしたときの「あった!『クラブ セガ』!」っていう興奮が忘れられないです。「賽の河原」(公園のトイレから入れる、大きな無法地帯。賭博場や闘技場がある)に入ったときなんか、実際に新宿にこんな場所があるんじゃないかってワクワクしましたから。あとは、やっぱり主人公・桐生一馬の振り幅の広さ。出てくるキャラクターも個性的だし、飽きさせないですよね。真島の兄さんこと真島吾朗も好きです。細かいところでは、食事を取るときに、体力がマックスになるとそれ以上食べられない、というのもいいですね。

ーー食べ物をコンプリートしようと思うと、その分、ちゃんと働かなければいけない。

MCU:そうなんですよ。そこで手を抜いちゃうと、一気に冷めるじゃないですか。そういうこだわりが好きですね。

ーーそんななかで、念願ともなる『JUDGE EYES:死神の遺言』への出演が決まって。

MCU:出演が決まった現実をちゃんと受け止めることができたのは、監督の名越稔洋さんと飲みに行かせてもらって、酔いが覚めた後くらいですね。「どうしよう!」と。嬉しい、という言葉以外何もなくて、それ以上なにも考えられなくて。

ーー東京ゲームショウ2018のセガブースにも登壇されて、収録時に「強攻撃を受けたときはこんな声」と、『龍が如く』ファンならではの視点で演じたというエピソードが最高でした。

MCU:めちゃくちゃ気合いが入りましたからね。小さく殴られたらこう、大パンチだったらこんな声だろうって(笑)。イメージを引き出して声入れしてましたね。

      

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