Apple幹部『iPhone XR』がいちばん人気と発言 株価下落への懸念を払拭か
イノベーションの種をまき続けるApple
以上のようなメディアの批評など意に介していないと言わんばかりに、Appleは次のイノベーションに向けて特許の出願を続けている。Appleの特許情報を報じ続けるメディア『Patently Apple』は、25日、ボタンをクリックする感覚を再現できるスマホカバーに関する特許を報じた(下の画像参照)。スマホをユーザが好みのカバーで覆うことはもはやスマホ文化の一部となって久しいが、カバーによってはボタンを押す感覚が変わってしまうこともある。今回出願した特許を活用すれば、iPhoneの操作感を損なうことのないApple純正カバーを製造できるようになるかも知れない。
画像出典:Patently Apple「Apple invents a simple magnetics system for iPhone Cover Buttons so that users will get a Crisp Tactile Click」
またappleinsiderは、23日、ユーザの睡眠をトラッキングするハードウェアに関する特許が出願されたことを報じた。Appleは昨年に睡眠トラッキング技術を保有するBedditを買収しており、すでに同社の製品「Beddit 3 Sleep Monitor」をiPhoneアクセサリーとして販売していた(現在は購入不可)。細長いバンドのような同製品をベットに仕込めば、ユーザの睡眠中のヘルスケアデータが計測されて専用アプリに記録されるのだが、件の特許はこの仕組みをさらに発展させたもののようだ。具体的にはベット自体に多数のセンサーを実装して、より正確にユーザの睡眠状況をトラッキングする、というのである(下の画像参照)。
画像出典:appleinsider「Apple's next move in health monitoring and improvement may be sleep monitoring hardware」
近年の新型iPhoneの発表はサプライズが少なくなったと言われて久しいが、水面下ではサプライズの種を育て続けているのだ。こうした企業努力が、iPhoneブランドの名声を支えているのだろう。
トップ画像出典:Apple「iPhone XR公式販売」ページより画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi