『テリワンSP』はスマホ移植でどう変わった? 最適化されたUIから残念なポイントまで徹底解説

 今年でシリーズ20周年を迎えたドラゴンクエストモンスターズシリーズ。シリーズ20周年を記念して11/7より『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』がスマホ専用アプリとして発売された。

 この記事ではどこまでもやりこめる『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』の魅力、そして移植にあたって残念だった点を紹介する。

配合で最強モンスターを目指せ

 『ポケットモンスター』シリーズのモンスターを捕まえて仲間にするシステムに、モンスターどうしを掛け合わせて別のモンスターを生み出す“配合”システムをプラスしたのが、98年発売の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』だった。

 序盤はお馴染みのスライムからはじまって、最終的にはゾーマやりゅうおうまでが仲間になるというのはドラクエファンにはたまらない。もちろん魔王クラスのモンスターを配合するには、それなりの労力が必要だが、幸い今回のスマホ版ではUIが一新されてサクサクと遊ぶことができる。

スマホ操作に最適化されたUI

 本作では画面の下半分がスライドパッドになっており、移動はこのスライドパッドを用いる。戦闘は設定で完全オートにできるため、片手での操作でも楽々とゲームを進められる。

 GB版では旅の扉がある場所と配合ができる星降るほこらがやたらと離れていて、不便だったのだが、それもルーラでひとっ飛びできるようになった。ルーラはダンジョンからの途中退場にも使えるので、今回一番お世話になる特技かもしれない。

 3DS版の時点ですでに十分遊びやすいリメイクがされていたが、スマホに最適化されたことでより手軽に、よりサクサクとDQMの世界に浸れるようになっている。ちなみに筆者の場合、クリアまでのプレイ時間は7時間程度だった。

やりこみ要素も抜群

 DQMシリーズはクリア後も終わらないやりこみ要素の豊富さが特徴だ。本作ではスライムのような弱いモンスターでも、育て方次第では最強クラスまで強化できる。お気に入りのモンスターはどこまでも強くしていこう。

 これは3DS版にもあった要素だが、本作では『DQ8』のようなスキルシステムが採用されている。レベルが上がるごとに増えるポイントを任意のスキルに割りふると、新しい特技やステータス強化が得られる。またスキルは配合によって伝授できるほか、組み合わせによってはスキルそのものをランクアップできるので、攻撃役・回復役・サポート役など役割ごとに最適なスキル構成を考えたい。

 また、本作には通信対戦機能も実装されている。レーティングや大会のような本格的な対戦コンテンツではないものの、1日数人の他国マスターがランダムに表示され彼らと戦うことができる。勝つと相手のモンスターの中からランダムで1体が仲間になるので、強くなればなるほどレアモンスターも手に入れやすくなる。負けてもモンスターは減らないので安心して挑戦しよう。

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