星野源の人生に影響を与えた『UNDERTALE』とは？　パッケージ版発売で絶賛トークを振り返る

　大雑把なストーリーを補足すると、本作は「地底世界に迷い込んだ“ニンゲン”の子どもが、様々なモンスターと出会いながら、地上に帰ることを目指して冒険をする」というもの。ここまでも記してきたように、モンスターを殺さなくても、ストーリーを進めることができる。ただ、すでにゲーマーとなっていた星野は、気に入ったゲームのことを全て知りたい、という思いを持つようになっていた。「このモンスター、死んだときに何を言うのかな？」と、試したい気持ちはあったようだが、本作に関しては、「ゲーム、買ったんだし、別にいいでしょ？」とは思えなかったと言う。

　それは、「（リセットして）戻れない」という感覚が得られるシーンが多く、またゲーム側が「最初から最後まで、僕というプレイヤーの存在を認識する作りになっている」と感じたことが大きかったようだ。プレイヤーの行動によってエンディングは分岐するが、いずれにしても、クリアした後も星野は本作のサウンドトラックを聴いては、「ずっといろんなことを考えちゃう」という日々を過ごしていたという。

　よく知らない人には、ぜひ前知識なしでプレイしてほしい『UNDERTALE』。PC、PlayStation 4＆PlayStation Vitaのほか、今後はNintendo Switchでも遊べるようになる予定だ。DL版なら、その気になればすぐにでもプレイすることができる。星野源がこれほどまでに絶賛する本作をチェックしてみてはいかがだろう。

（文＝橋川良寛）