NMB48 石塚朱莉、エキセントリックなゲーム実況動画で人気上昇中? YouTuberとしての資質を解説
今回紹介するYouTuberは、吉田朱里、市川美織に続き、NMB48の石塚朱莉。ゲーム実況系のYouTuberとして今話題を集めている。
"あんちゅ"の愛称で知られる石塚は、2011年にNMB48第3期生オーディションに合格し、翌年10月にチームBII結成に伴い正規メンバーへと昇格。舞台や演劇好きとして知られており、2016年に劇団「悪い芝居」にスカウトされ、舞台『メロメロたち』では初出演にして、初主演を務めた。アイドル活動の時とは別人のような華のある演技は、NMBファンだけでなく、演劇ファンをも唸らせた。2017年にも「悪い芝居」の舞台『罠々』に出演し、そこで石塚はYouTuberで孤児という役柄を演じた。
その後、『ぴあ関西版WEB』にて、舞台をテーマにした連載「劇団 石塚朱莉」をスタート。ヨーロッパ企画やキャラメルボックスといった人気劇団から観世流能楽師や文楽などの古典芸能まで、様々な舞台関係者と対談を行っている。さらにひとり劇団「アカズノマ」を結成し、今年4月の旗揚げ公演ではオール女性キャストの舞台『露出狂』を予定しているなど、アイドルとして独自の道を切り開いている。
一部のファンから「黙っていれば美人」と言われている石塚は、NMB48の中でもエキセントリックな部類に入るメンバーと言えるだろう。リアクションが激しく、本人もラジオで「(性格が)不安定です」と答えるほど、喜怒哀楽が激しいタイプ。中でも印象的なのは、2016年に配信されたSHOWROOMで「私はお金ない!」と連呼し始め、「抹茶のクッキーが食べたいよ、抹茶のクッキーが食べたいだけやのにぃ~」と号泣。さらに「バイトしたい」「お金がないよ~」と訴え出すと、この動画を見た海外の人たちに日本の貧困問題と勘違いされてしまい話題を呼んだ。正直、演劇が染み付いている石塚なので、これがどこまで本気なのかフェイクなのかは分からない。しかし、行動が予測できない性格も彼女が親しまれる理由のひとつだろう。ただ、これまでは木下百花や須藤凜々花といった個性的なメンバーがNMB48には在籍していたので、話題性はあってもなかなかブレイクには至らなかった。
しかし、この感情の起伏の激しさが、意外なところで注目を集めた。それが2016年12月に行ったニコニコ生放送での『NMB48 石塚朱莉 10時間 ドラゴンクエスト実況~YNN裏放送~』。約13万人が視聴したこのゲーム実況で石塚は、モンスターだけでなく視聴者からのコメントとも戦い、その感情豊かなリアクションで大きな笑いを生んだ。中でも逃げまくるメタルスライムとの戦いは、石塚の精神が崩壊しかけるほどの名勝負を繰り広げた。倒した時の絶叫は、映画『ロッキー』ばりの感動を覚えるほどで、後にファンが”メタスラ芸"と命名。このキュートな姿がきっかけとなり、一躍注目を集めるメンバーとなった。