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90年代初頭、UKロックにハマった人たちにとっては忘れられないバンドであろう。麗しきディストーション・ギターの洪水、キース・ムーンばりに暴れまくるドラミング、そして轟音サウンドのなか凛と響きわたる思春期テイスト爆裂な悶絶死寸前スウィート・メロディ……僕らはこんな音（ロック）を待ってたんだ……ってみんな口々にそう言ってたっけ。
90年発表の１st『ノーホエア』、２nd『ゴーイング・ブランク・アゲイン』は本当に傑作であった。これらをきっかけにフィードバック・ギターに身を委ねる快楽を知ってしまった輩も多いことだろう。——96年、解散。ちなみにアンディ・ベル（g&vo）は、ハリケーン#１を経て現在オアシスのベーシストとして、もうひとりのフロント・マン、マーク・ガードナー（vo&g）はアニマル・ハウスのギター／ヴォーカルとして、それぞれ立派に活躍中だ。もうシューズの先を見つめながら、ギターを掻き毟る必要はなかろう。