中島健人、『SとX』で役者として新境地へ イメージを刷新する“カッコよくない”魅力

中島健人『SとX』で新境地へ

 “ケンティー”の愛称を持つ中島健人は2011年にアイドルグループ・Sexy Zone(現在はtimeleszに改名)の一員としてデビュー。2024年にグループを卒業して以降はソロアーティストとして活動しながら、俳優としてもさまざまな作品に出演してきた。

中島健人、グループ卒業後の躍進続く 2024年は世界に“ケンティー”が羽ばたく1年に

中島健人の躍進が止まらない。  2024年3月31日に、所属するグループSexy Zoneを卒業し、4月1日には個人ファンクラ…

 例えば、人気同名漫画をドラマ化した『しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜』(2024年/テレ東系)では、ネット炎上や誹謗中傷など身近なSNSトラブルを解決していく主人公の弁護士・保田理を、見た目も中身も原作のイメージそのままに演じている。

 “他人事”をモットーに、依頼者に余計な感情移入はせずに現実を突き進むクセの強い保田(中島)だが、大好きなスイーツを目の前にすると夢中になってしまう一面もある。そんな憎めないキャラクターが似合うのは中島の強みだろう。

中島健人はいくつの顔を持っているのか 『コンビニ兄弟』で体現する“特大のギャップ”

「いったい、いくつの顔を持っているんだろう」――NHKで放送中のドラマ『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』での中島健人を…

 アイドル・中島健人を堪能するなら『コンビニ兄弟』(2026年/NHK総合)も外せない。北九州市・門司港にあるコンビニを舞台にした温かな気持ちになれるハートフルコメディである本作品で、中島はコンビニ店長・志波三彦と謎の男・志波二彦の一人二役を演じてみせた。

 三彦は通称フェロモン店長とも呼ばれ、お客さんを虜にしてしまうほどのフェロモンの持ち主で、まさにザ・アイドル。一方、二彦は見た目も立ち振る舞いもかなりワイルドで野生的な人物。“明るさ”と“暗さ”といった対極にいる2人を演じたことは、『SとX』の霜鳥の二面性にも通ずるのではないだろうか。

 また、2025年公開の映画『知らないカノジョ』では、強い信念を持った青年・神林リクの好演も記憶に新しい。リクの恋人・前園ミナミをシンガーソングライター・miletが演じたことでも話題になった。物語は人気のベストセラー作家・リクがある朝目覚めると、リクとミナミの立場が逆転した、まったく別の世界になっているというファンタジーラブストーリー。

 元の世界に戻ろうともがく姿は、アイドルとは違う、役者・中島健人を多くの人に知らしめた。そんな作品でもある。

中島健人が“ケンティー像”を大幅更新 『ラブ≠コメディ』は俳優人生と重なる一作に

映画『ラブ≠コメディ』は、中島健人が俳優としての葛藤や表現の幅を体現した一作。“ケンティ”像を更新する転機として注目したい。

 さらに、7月に公開された映画『ラブ≠コメディ』では“360度全方位イケメン”として人気を集める俳優の神崎麗司を。なりたい自分とパブリックイメージの間で揺れ動く神崎の姿をリアルに演じられるのは、アイドル道を長く歩んできた中島だからこそ。

 さまざまな作品を通して幅広い演技力を見せてくれる中島だが、『SとX』は今後役者としての分岐点にあたる作品となっていくだろう。

■配信情報
Netflixシリーズ『SとX』
Netflixにて独占配信中
出演:中島健人、新木優子、三浦獠太、藤間爽子、中村蒼、久間田琳加、山口紗弥加、ユースケ・サンタマリア、佐野史郎
原作:多田基生『SとX 〜セラピスト霜鳥壱人の告白〜』(講談社『モーニング』刊)
監督:草野翔吾
シリーズ構成・脚本:吉田智子
脚本:草野翔吾、松島瑠璃子、ばばたくみ
撮影監督:山田康介
音楽:FUKUSHIGE MARI
Gaffer:西村昌幸
ミュージックスーパーバイザー:穐山仁美
VFXプロデューサー:進威志
エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)
プロデューサー:瀬戸麻理子、齋藤大輔
プロダクションプロデューサー:押田興将
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
企画・製作:Netflix

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