『プラクティカル・マジック』続編が北米No.1 話題の韓国映画『HOPE』は8位発進

『プラクティカル・マジック』続編が北米No.1

 史上最高のサマーシーズンを終え、北米映画興行は秋へと突入した。5月からレイバー・デーまでの興行成績は47億6000万ドルに達し、きっちりと歴代記録を更新。夏を牽引した大作2本は、今もなお記録を伸ばしている。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』©︎2026 CPII. All Rights Reserved. ©︎ & TM 2026 MARVEL

 9月11日~13日の北米映画週末ランキングは、6週連続No.1だった『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が、ついに首位を譲ってNo.2。北米興収は9億3517万ドルで、歴代首位『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の9億3666万ドルまで約150万ドルだ。世界興収も24億5117万ドルで、『アバター』(2009年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に次ぐ歴代第3位となっている。

『オデュッセイア』photo by Melinda Sue Gordon ©︎Universal Studios. All Rights Reserved.

 第3位『オデュッセイア』は北米興収6億ドルを突破し、世界興収は16億8443万ドル。ユニバーサル・ピクチャーズ作品として、『ジュラシック・ワールド』(2015年)の16億7153万ドルを抜いて歴代No.1となった。また、IMAX上映だけでも世界興収は5億ドルを突破。いよいよ日本公開もスタートした今、さらなる伸びしろに注目したい。

 そんななか、新作No.1の座に輝いたのは、サンドラ・ブロック&ニコール・キッドマン主演『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』。北米4146館で、週末興行収入は3000万ドル。海外77市場では1600万ドルを記録し、世界初動は4600万ドルとなった。

『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』©2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

 1998年製作『プラクティカル・マジック』の28年ぶりの続編。愛した男性が命を落とすという呪いが代々受け継がれる一家で、運命に立ち向かったサリー&ジリアン姉妹。ところが、今度はその娘たちに呪いの影が迫る……。ブロックとキッドマンが復帰し、ジョーイ・キング、メイジー・ウィリアムズ、リー・ペイスらが新たに加わった。監督は『バード・ボックス』(2018年)のスサンネ・ビア。

 初動成績3000万ドルという滑り出しは、事前に予測されていた3800~4000万ドルを下回り、海外興収もスタジオの期待に届かなかった。ただし、サンドラ・ブロック主演作としては『ザ・ロストシティ』(2022年)の3045万ドルとほぼ同じ。前作も初週1300万ドルで、現在の貨幣価値に換算すると約2700万ドルだから、実は前作と同等のスタートだ。

 これを裏付けるように、観客の78%が女性で、25歳以上の女性が全体の69%となった。また、45歳以上が36%を占めており、前作の観客がスライドしたような分布と言える。女性客の獲得はヒットのカギだが、この状況を受けて、若者をどこまで取り込めるかが課題だ。

『プラクティカル・マジック/魔女たちの秘密』©2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

 Rotten Tomatoesでは批評家スコア39%に対し、観客スコアは92%と好評。映画館の出口調査に基づくCinemaScoreは「B+」評価だが、年代別では35~49歳から「A-」を得た。こうした観客評を受け、若年層の観客も週末にかけて少しずつ増えてきたという。

 製作費は7500万ドルとあって、コスト回収のハードルは低くないが、どこまで健闘できるか。日本では11月27日公開。

 今週は『プラクティカル・マジック』を含め、トップ10に新作が計4本ランクイン。もっとも、『プラクティカル・マジック』が女性客を集めて3000万ドル規模に抜け出した一方、その他の3本は男性中心で競合したせいもあろうか、いずれも数字が伸び悩んだ。

 第4位『Runner(原題)』は、アラン・リッチソン&オーウェン・ウィルソン主演のアクションスリラーで、北米2568館にて週末興収643万ドルを記録。男性が全体の54%、年代別の最多層はなんと55歳以上の32%という、高年齢層を動かす結果となった。

Runner | Final Trailer | 16+ | In Theaters Sep 11 | Alan Ritchson, Owen Wilson | Angel

 本作は、リッチソン演じる元兵士ハンクと、ウィルソン演じる医療配送員ベンが、重病の少女に移植用の肝臓を届ける途中で犯罪組織に追われる物語。監督は『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(2023年)のスコット・ウォーが務めた。Rotten Tomatoesでは批評家71%・観客88%、CinemaScoreも「A-」と評価は上々だ。日本公開は未定。

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