西野七瀬、役者としての“弱点”を武器に変えて 「一つ乗り越えられた感覚があった」

苦手な台本は「ノートに書き出しながら読む」

――図書館を舞台にした作品ですが、ご自身は「本」に対してどのような思い入れがありますか?
西野:実は私、活字がすごく苦手なんです……(笑)。
――そうなんですか(笑)。
西野:はい(笑)。物語となると、想像力だったり、登場人物の名前や職業を覚えたりする必要があるじゃないですか。それが苦手で、自分から進んで小説を読んだりはあまりしないんです。エッセイであればスラスラ読めるんですけど。だから、ドラマの台本を読むのも毎回苦労していて。文字を追うのが苦手で、同じ行を何回も読んじゃって全然進まない、みたいなこともあります。
――それは意外ですね。台本を読むときはどのように工夫されているんですか?
西野:ノートに書き出しながら読んでいます。人物の相関図を書いたりして関係性を整理しないと、誰が何をしているのか分からなくなっちゃうんです。サスペンスの場合は「誰が死んだ」とかも書いたりしますね。そうやって書いて、やっと全体を把握できるんです。セリフはまだ覚えられるんですけど、ト書きを読むのが本当に苦手で、毎回気合いを入れて台本を読んでいます。

――ここ数年でさまざまな作品に出演されていますが、ご自身で「成長したな」と感じる部分はありますか?
西野:「成長してたらいいな」くらいの気持ちで、確信は持てないですね。なので、公開された後に「すごく良かったよ」と感想をいただけたときは「良かった〜」と安心します。自分の出演作品も、試写で1回観るくらいで、あまり過去の作品と比較したりはしないんです。
――これまで出演された作品で、反響が大きかったと感じるものはありますか?
西野:今でも感想を言っていただけるのは、『恋は光』ですね。数年前の作品なんですが、いまだに言われます。あとは『孤狼の血 LEVEL2』や『シン・仮面ライダー』も、いまだに声をかけていただくことがありますね。観てくださった方の好みに刺さったんだと思うんですけど、長く覚えていていただけるのは純粋に嬉しいですね。
――ご自身の「強み」はどこにあると考えていますか?
西野:まったく分からないです(笑)。「何がいいのか」「なんで私なんだろう」と、オファーをいただくたびに毎回思います。なんで自分を選んでくれたのか、理由も聞いたりはしないので、分からないまま終わることが多くて。でも、「求められているものに応えること」を意識して、いただいたお仕事に一つひとつありがたく向き合っています。

――最後に、今後の役者としての目標を教えてください。
西野:私、全然先のことを決めないタイプで(笑)。でも、今の形でお仕事を続けられているのはすごく恵まれているなと思いますし、自分自身も心地よくお仕事ができているので、引き続きこのペースで続けていけたらなと。自分の表現力やスキルは、一つひとつの作品を通して、少しずつ経験値として溜まっていってくれたらいいなと思っています。
■放送情報
夜ドラ『税金で買った本』
NHK総合にて、毎週月曜から木曜22:45〜23:00放送(全32話)
NHK ONE(新NHKプラス)にて同時・見逃し配信予定
出演:奥平大兼、西野七瀬、青木マッチョ(かけおち)、磯山さやか、大友花恋、入山法子、菊池和澄、新原泰佑、下川恭平、川島明(麒麟)、平山浩行、矢田亜希子
原作:ずいの・系山冏
脚本:坂口理子
演出:村松弘之、坂梨公紀
音楽:吉川慶
プロデューサー:古和田早紀(東阪企画)
制作統括:内丸摂子(東阪企画)、熊野律時(NHK)
写真提供=NHK



















