松本若菜はなぜ人を惹きつける? 『君の好きは無敵』で期待したい“ギャップ演技”

女優・松本若菜の活躍がめざましい。
松本といえば、ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で演じた美保子の「ふりきった悪女キャラ」を思い浮かべる人も多いだろう。本作では、主人公・佐都(土屋太鳳)を追い詰める深山家の長男・明人(尾上松也)の妻として、サウナに閉じ込めるなどの意地悪をしながらも、嬉しいときにはルンルンと弾むような可愛らしさを見せる一面も。そのギャップが「松本劇場」と呼ばれ、多くの視聴者の心をつかんだのは記憶に新しい。

松本の魅力は、コメディや悪役を演じる際に見せる「表情の振り幅」にある。眉を弓なりに曲げ、目を大きく見開き、口をいーっとするなど「表情筋」を惜しみなく使うその演技には、役に向き合うひたむきさが宿っている。だから、だろうか。どれほど憎まれ役を演じたとしても、不思議と応援したくなるのは、演技へのひたむきさが滲んでいるからだろう。
そんな松本が主演を務める新ドラマ『君の好きは無敵』(TBS系)に、注目が集まっている。物語は、推しなし・趣味なしと、自分の「好き」に無頓着なコンサル出身の草壁杏奈(松本若菜)と、偏屈で変人なデザイナー・瀬尾深月(佐野勇斗)が、最強にかわいいキャラクター作りを通して距離を縮めていくラブコメディだ。
杏奈は業務効率化のプロで、「かわいいもの」には興味がない。深月に対しても媚びることなく、「書かないとヒットは生まれない!」とズバッと物を言う始末。時には野太い声で「あなたは経歴が弱すぎる」と厳しく告げることもあり、2人の相性は最悪。顔を合わせれば喧嘩ばかりだ。

一方の深月は、業務効率よりも「かわいい」への愛が絶大で、杏奈とは真逆のキャラクターだ。杏奈に向かって「はやくかきたぁぁい!」と子どものように欲を爆発させる場面もあり、その純粋さと勢いは見ていて思わず笑ってしまうほど。本作の公式サイトによる解説によれば、そんな正反対の2人が今後、少しずつ距離を縮めていく展開になるという。衝突ばかりの2人の関係が、これからどう変化していくのか。予測のつかない展開が期待できそうだ。
予告編はわずか数分だが、その中で松本の表情はくるくると変わり、杏奈というキャラクターの魅力を一気に引き上げている。よく通る声と、コミカルからクールまで自在に変化する表情。オーバーリアクションな場面では漫画のようなコミカルさがあり、画面に強烈なインパクトを残す。だからこそ、ふと見せる「ギャップのある姿」や「ツンデレ要素」が生きるのかもしれない。





















