『ミニオンズ&モンスターズ』北米No.1も“シリーズ疲れ”の懸念 『トイ・ストーリー5』と明暗

『ミニオンズ&モンスターズ』シリーズ疲れ?

 第2位『トイ・ストーリー5』は、公開3週目ながら週末興収3100万ドルを記録(前週比マイナス56.2%)。北米興収は3億6634万ドル、全世界累計興収は7億6430万ドルに到達した。コンスタントに新作を発表してきた『怪盗グルー』『ミニオンズ』に対し、こちらは6年ぶりの最新作とあって注目度は依然高い。公開が始まった日本でも、ハリウッド作品として記録的な初動成績となっている。

『トイ・ストーリー5』©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 また今週は、第3位に歴史戦争映画『Young Washington(原題)』が初登場。北米2700館で2084万ドルを記録し、事前予想の1500万ドルを大きく上回り、Angel Studiosの実写作品としては過去最高、同社全体でも歴代2位のスタートとなった。

 本作は建国の父となる以前のジョージ・ワシントンを描く物語で、主演のウィリアム・フランクリン=ミラーをはじめ、ベン・キングズレー、アンディ・サーキスといった豪華キャストが揃った。Rotten Tomatoesでは批評家スコア60%に対し、観客スコアは92%。CinemaScoreは「A」評価、別の調査でも「ぜひ薦めたい」が81%と熱狂的な支持を得ている。

 Angel Studiosはキリスト教に根ざした信仰的・愛国的な作品を手がけることが多く、時には危うい作品もリリースしているが、今回はアメリカ建国250周年、かつ独立記念日の週末にジョージ・ワシントン映画を公開したことが成功につながった。観客の47%が55歳以上と、サマーシーズンの話題作ラッシュのなか、高年齢層を動かしたことも大きい。

 監督はジョン・アーウィン&ダニエル・エドワーズ。早くも続編映画『1776』が進行中だという。日本公開は未定。

 前週2位のDC映画『スーパーガール』は、公開2週目に数字を大きく落とし、第4位にランクイン。週末興収は960万ドル、前週比はマイナス74.1%と、『ザ・フラッシュ』(2023年)の2週目72.5%減を上回る急落となった。北米興収は5850万ドル、世界興収は1億50万ドル。製作費は1億7000万ドル規模であり、宣伝・広報費も含めると1億ドル規模の損失が見込まれている。

『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI

 第5位の『ディスクロージャー・デイ』は、北米興収1億ドル、世界興収2億ドルを突破。同じくスティーヴン・スピルバーグ作品『A.I.』(2001年)超えも間近に迫っている。さらに、第6位『オブセッション 災愛』は世界興収4億ドルの大台を突破する快挙。第7位『バックルームズ』も北米興収1億9048万ドル、世界興収3億4700万ドルとなった。

『ディスクロージャー・デイ』©Universal Studios. All Rights Reserved.

 ハリウッドの夏興行は、6月末時点で前年比17%増、2019年比1.7%減と絶好調だったが、この週末の思わぬ爆発不足で、現時点では前年比11.9%増、2019年比7.25%減へとやや後退。今月は実写版『モアナと伝説の海』に続き、『オデュッセイア』と『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が控えるが、ここからどう変動するか?

北米映画興行ランキング(7月3日~7月5日)

1.『ミニオンズ&モンスターズ』(初登場)
3640万ドル/4243館/累計6144万ドル/1週/ユニバーサル

2.『トイ・ストーリー5』(↓前週1位)
3100万ドル(-56.2%)/3975館(-450館)/累計3億6634万ドル/3週/ディズニー

3.『Young Washington(原題)』(初登場)
2084万ドル/2700館/累計2084万ドル/1週/Angel

4.『スーパーガール』(↓前週2位)
960万ドル(-74.1%)/3602館/累計5850万ドル/2週/ワーナー

5.『ディスクロージャー・デイ』(→前週5位)
600万ドル(-27.3%)/2702館(-655館)/累計1億531万ドル/4週/ユニバーサル

6.『オブセッション 災愛』(↓前週3位)
530万ドル(-45.4%)/2640館(-325館)/累計2億4531万ドル/8週/Focus Features

7.『バックルームズ』(↓前週6位)
330万ドル(-24.5%)/2079館(-317館)/累計1億9048万ドル/6週/A24

8.『Jackass: Best and Last(原題)』(↓前週4位)
270万ドル(-68.1%)/2855館/累計1377万ドル/2週/パラマウント

9.『最終絶叫計画 令和!』(↓前週7位)
113万ドル(-63.1%)/1158館(-846館)/累計1億590万ドル/5週/パラマウント

10.『The Invite(原題)』(↑前週17位)
80万ドル(+111.2%)/28館(+21館)/累計136万ドル/2週/A24

(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2026年7月6日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2026W27/
https://variety.com/2026/film/box-office/minions-and-monsters-box-office-franchise-worst-start-supergirl-brutal-drop-1236801905/
https://variety.com/2026/film/box-office/box-office-minions-and-monsters-international-success-toy-story-5-milestone-1236801925/
https://variety.com/2026/film/box-office/obsession-box-office-milestone-400-million-globally-1236801943/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/minions-3-opening-weekend-box-office-1236636119/
https://deadline.com/2026/07/box-office-minions-monsters-1236972754/
https://deadline.com/2026/07/box-office-minions-monsters-global-1236973852/
https://deadline.com/2026/07/young-washington-sequel-1776-box-office-1236974374/

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