『トイ・ストーリー5』北米V2 DC映画『スーパーガール』は2位発進のスロースタートに

『スーパーガール』北米2位のスロースタート

 ディズニー&ピクサー『トイ・ストーリー5』が、北米映画週末ランキングの首位を2週連続で守った。6月26日~28日の週末3日間で、本作は興行収入7000万ドルを記録。前週比はマイナス56.2%となったが、初週の1億5967万ドルというロケットスタートを踏まえれば水準は高い。

 北米累計は2億9724万ドルとなり、早くも3億ドル目前。海外でも主要市場で数字を伸ばしており、一部の国と地域を除くほぼ全市場で首位をキープしている。世界興収は5億8504万ドルで、前作『トイ・ストーリー4』(2019年)の10億7384万ドルを超え、シリーズ最高興収となるかに注目が集まっている。日本公開は7月3日。

『トイ・ストーリー5』©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 この好調を受け、ディズニーは2026年に世界興収30億ドルを突破した初のスタジオとなった。『トイ・ストーリー5』のほか、『プラダを着た悪魔2』や『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、『私がビーバーになる時』が数字を積み上げており、7月には実写版『モアナと伝説の海』も控える。

 今週の注目作だったDC映画『スーパーガール』は、北米3602館で3800万ドルを記録し、第2位に初登場。海外77市場では3000万ドル、世界興収は6800万ドルと、大作スーパーヒーロー映画としては鈍い滑り出しとなった。

 本作は、『スーパーマン』(2025年)に続く新DCユニバースの劇場映画第2弾。スーパーマンのいとこ、カーラ・ゾー=エル/スーパーガールを主人公に、愛犬クリプトや異星人の少女ルーシー、賞金稼ぎロボらが入り乱れる宇宙規模の冒険を描く。主演は『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のミリー・オールコック、監督は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)、『クルエラ』(2021年)のクレイグ・ギレスピーが務めた。

『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI

 前作『スーパーマン』は北米初動興収1億2502万ドルで開幕し、世界興収6億1872万ドルを記録。映画・テレビの両面で展開する新DCユニバースにおいて、『スーパーガール』は劇場領域の拡大を担ったが、その意味では今回の数字は物足りない成績だ。事前には北米5000万ドル台の初動も期待されたところ、『マーベルズ』(2023年)を下回り、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(2024年)の3767万ドルと同等の滑り出しとなった。

 Rotten Tomatoesでは批評家スコア56%・観客スコア76%。観客の出口調査に基づくCinemaScoreは「B-」と、作品としての評価も渋め。DCスタジオ代表のジェームズ・ガンは、以前より“クオリティファースト”を宣言し、優れた脚本だけにゴーサインを出すと語っていただけに、興行・批評どちらの面にもやや不安の残る結果となった。

 観客構成は男性59%・女性41%。出口調査では、「強く勧める」と回答したのが男性45%に対し女性は62%と、女性客からの好評が目立った。ただし、年齢・性別の内訳を見ると、最大層は25歳以上男性の41%。ワーナーは若年女性層への訴求を意識していたものの、25歳以上女性は26%、25歳未満女性は15%と、狙い通りの動きにはならなかった。

『スーパーガール』© & TM DC © 2026 WBEI

 出口調査によると、鑑賞動機として最も大きかったのは「好きなフランチャイズ(DCユニバース)だから」の49%。「ミリー・オールコックが出ているから」は26%にとどまった。なお、IMAXやプレミアムラージフォーマット上映は北米興収の51%を占め、IMAXの週末シェアは約20%と非常に高い比率となった。

 こうした傾向から見えるのは、『スーパーガール』を支えたのはDCブランドを愛するコアなファン層であること、若年層や女性客にはまだまだ広がっていないということだ。製作費は1億7000万ドルなので収益面の課題は大きい。

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