Netflixで『イカゲーム』以来の快挙となるか? 『鉄槌教師』が世界中で支持される理由

『鉄槌教師』は『イカゲーム』以来の快挙?

 Netflixで配信中の韓国ドラマ『鉄槌教師』が、世界各国で大ヒットしている。注目すべきはアメリカとイギリスのNetflixでも「今日のTVシリーズTOP10」にランクインしたことだ。世界中で人気があると思われる韓国ドラマだが、実は欧米、特にアメリカとイギリスでTOP10に食い込むことはあまりない。このままいけば、『イカゲーム』以来の韓国ドラマの快挙になるかもしれない。

 日本でも「今日のTVシリーズTOP10」の1位を獲得し、一気見する視聴者が続出しているようだが、これほどの支持を集めるのはなぜなのか。

 本作は、人気ウェブトゥーンが原作。日本のタイトルは『鉄槌教師』だが、主人公は教師ではなく、崩壊した教育現場を守るために創設された架空の政府機関「教権保護局」の監督官だ。監督官たちが1話ごとに異なる学校に赴き、教師、学生、保護者、その周囲の社会の間にはびこる問題を痛快に解決していく。特徴的なのは、「教権の確立」に焦点を当てていること。日本では聞き慣れないが、“教権”とは教育の現場における教員の権威・権限のことだ。

 こう書くと何だか重苦しいドラマのように感じるが、本作が多くの人の心を掴んだのは、エンタメとしての完成度の高さがあったからだろう。テンポよく進む魅力的なストーリーとダイナミックなアクションで、ドラマの世界にぐんぐん引き込む。教育現場の理不尽な現実に、迷うことなく鉄槌を下す主人公にカタルシスを感じさせられる。

 俳優陣の好演も、そんなドラマの面白さを引き上げた。なかでも、本作を成功に導いた張本人ともいえるのは、主人公ナ・ファジンを演じたキム・ムヨルだ。

 韓国では、世間から絶大な信頼を得ている実力派俳優を「信じて見る俳優」と呼ぶが、キム・ムヨルもまさにその1人。本作でも、ぶれない感情表現、ミュージカル俳優出身の身体能力を活かしたアクションが、ドラマに説得力を与えている。当初は人気俳優キム・ナムギルがオファーされていたことが話題になったが、今やキム・ムヨルのマスターピースになったことは間違いない。

 教育部長官チェ・ガンソクを演じる韓国を代表する演技派俳優イ・ソンミンとのケミストリーも見どころだ。2人の絆が、ドラマのひとつの肝になっていく。教権保護局のメンバーのイム・ハンリム役のチン・ギジュ、ポン・グンデ役のピョ・ジフン(P.O)も個性的で楽しく、シーズン2を期待してしまうほど4人の息が合っている。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる