YUが語る、日本での活動を経て感じた自身の変化 「自分にしかできない表現を突き詰めたい」

YU、日本での活動を経て感じた自身の変化

「ネガティブな感情にそっと寄り添う曲を作っていきたい」

――YUさんは2021年に日本での活動を開始してから、2026年で5年目に突入しました。直近では、バースデーライブ「YU 31st Birthday Live Event -Be YU, Be YOU-」も開催され、ファンの方々と密に交流する機会もあったかと思います。改めて、この5年間の活動を振り返って、今どのようなことを感じていますか?

YU:本当にあっという間の5年だったんですが、今振り返ってみると、日本で活動を始めたばかりの頃は自分でもよくやっていたなと思います(笑)。最初は日本の環境や言語に慣れるのに精一杯で、特に中国語と日本語のニュアンスの違いには苦労しました。たとえ同じ意味の言葉でも、伝わり方が微妙に違ったりするんですよね。だから、日本に来たばかりの動画を見返すと、ところどころ違和感があって。成長を感じるとともに、あの頃は最大限のパフォーマンスを発揮できていなかったなと反省する点も多々あります。

――大変だった頃に、YUさんが心の支えにしていたものはありますか?

YU:景色ですかね。東京で一人暮らしすること自体が初めてだったので、道を歩くだけで新鮮だったし、癒されていました。「この綺麗な建物、何だろう?」とか、「渋いお店があるなぁ」とか。新しい環境って心細くて寂しくなることもあるけど、意外とそういうふうに助けられる瞬間があるんですよね。

――そうした時期を経て、体感的にご自身の成長を感じられたのはいつ頃ですか?

YU:2024年12月から2025年1月くらいだったかな。日本の環境や言語に慣れて、ようやく余裕を持って仕事に向き合えるようになったなと感じたのが、その頃でした。

――何か具体的なきっかけがあったのでしょうか。

YU:ちょうどその頃に日本でお芝居を一から勉強しようと思って、いろんなワークショップに参加し始めたんです。あとは初めてのアジアツアーも控えていたので、役者としてもアーティストとしても、スキルアップしていかなきゃなっていうタイミングでしたね。

――俳優業ではこの5年間、ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ)や『何曜日に生まれたの』、映画『ザ・カース』など、様々な作品でたくさんの方と共演されてきたと思いますが、その中でお芝居への向き合い方は変化しましたか?

YU:僕は常々、人には必ず魅力的なところがあると思っているんですが、本当に共演者の皆さん然り、スタッフさん然り、それぞれに学ぶべきところがあり、どの現場でもとにかく吸収しようと必死でした。あとは先ほども少しお話したワークショップでの学びも得て、今はまだいろんな角度からのアプローチを試している段階なんですが、一つ大事だなと思ったのはどれだけ自然体でいられるかということ。というのも、僕はどうしても頭ばかりで考えて、「こういうふうに演じよう」と能動的に動いてしまいがちなんです。もちろん、演じる役について深掘りするのは大事だと思うんですが、現場ではもっと自然に相手の表情や言葉を受け取って、自分の心がどう動くかをもっと見つめる必要があるなと思っています。

――音楽活動についても伺わせてください。日本で活動をスタートした当時は、日本語での作詞に苦労されたそうですが、今はいかがですか?

YU:当時に比べると大変さは減ってきていていますね。あとやっぱり日本に来たばかりの頃は、作詞する時も中国語ベースだったんです。でも、この5年で日本語をより深く知れて、自分の中のワードも増えたので、アウトプットするもののレベルも上がってきているのかなと思っています。

川崎鷹也のパフォーマンスから受けた刺激

――ソングライティングにおいて、インスピレーションを受けたアーティストの方はいらっしゃいますか?

YU:『祈りのカルテ』でも共演させていただいた川崎鷹也さんです。川崎さんの音楽は普段からよく聴いているんですが、特に「曖昧blue」と「またね、ヒーロー」という曲がお気に入りで。去年プライベートで行ったライブでも聴いて、より大好きになりましたし、僕もこういう歌詞が書きたいなと思わされました。

――ライブにも行かれたんですね! いかがでしたか?

YU:めちゃくちゃ良かったです。音楽だけではなくライブ全体の構成も緻密で、曲と曲の間のトークもすごく参考になりました。

――YUさんの書く歌詞はどれも繊細で、ご自身のネガティブな感情とも普段からじっくりと向き合っていらっしゃるんだろうなという印象を受けました。

YU:そうですね、僕はポジティブかネガティブかと聞かれたら、後者だし、作詞はそんな自分と向き合う作業だと思っています。それに僕はポジティブな言葉を与えることだけが優しさではないと思うんですよ。歌詞を書くときもネガティブな感情にそっと寄り添うことを心がけてきましたし、これからもそういう曲を作っていきたいなと。

YU - ひとりごと (Official Lyric Video)

――2025年10月に配信リリースされた「ひとりごと」でも変わらない現実への焦燥感が綴られていますが、最後は前向きな気持ちが感じられました。あの歌詞は、当時のYUさんの心境とリンクしているのでしょうか?

YU:「ひとりごと」は2025年のアジアツアーが終わって、時間が空いたときに書いた歌詞なんですが、そこで表現している欠落感や、それでも前を向いていかなきゃいけないなみたいな気持ちはデビュー当時からずっと感じていたことで。僕があのタイミングで、その気持ちを曲に落とし込んだ意味を今も考え続けていますし、これから皆さんへの伝え方を含め、どのように変化していくんだろうって楽しみにしている一曲です。

YU - Your Giver (Official Lyric Video)

――逆に「ひとりごと」とともにシングルCDに収録された「Your Giver」は疾走感溢れる楽曲で、歌詞も前向きな印象を受けたんですが、この2つの楽曲の間に何か心境の変化があったのでしょうか?

YU:たしかに「Your Giver」はメロディー的にポップに聴こえるかもしれませんが、意外と表現していることは「ひとりごと」と共通しているんです。僕はお芝居に関しても、歌に関しても、今以上のものを自分に求めている気がして。どちらの曲も、そういう理想を追い求める中で感じたことを綴ったもので、本質的なところは変わっていません。

――YUさんのその“理想”は月日を重ねる中で変わってきているのでしょうか? それこそ日本での活動をスタートされた直後のインタビューでは、「今は何でも挑戦したい」とおっしゃっていましたが、そこから時を経てやりたいことも少しずつ明確化されてきているのかなと思いました。

YU:明確化されてきていると思いますね。最初はわからないことだらけだったので、とにかくいろいろ経験して自分の土台を作りたいという気持ちがあって。もちろん、今もいろんなことに挑戦したいと思ってはいるんですが、もうすぐデビュー6年を迎える中で、自分にしかできない表現をもっと突き詰めていかなきゃいけないなと最近は考えるようになりました。

――俳優業において、これから挑戦してみたい作品や役柄はありますか?

YU:僕、意外と完全に“陰”のキャラクターって演じたことがないんですよね。一度でいいから、儚く散りそうな役を演じてみたいなと思っていますし、僕の味を最大限活かせるとしたら、そこなのかもしれないなと。あと日本ではまだそこまでラブ要素が絡んでくる役をやったことがないので、儚く散りそうなラブストーリーだったら完璧です(笑)。

――8月には、デビュー6周年を記念したファンミーティング『YU Debut 6th Anniversary Fan Meeting -Talk to YU-』が開催されます。今回はトークを中心としたイベントになるそうですが、開催に向けてファンの皆さんに伝えたいことはありますか?

YU:2025年はライブ尽くしの1年だったこともあって、改めてここで皆さんとデビューからの日々を共有できたらなと思い、今回はトークメインのイベントにしました。企画はまだ詰めている最中ですが、ファンの皆さんとセッションができるようなイベントにしたいと思っているので、ぜひ僕と一緒にお話しましょうということを伝えたいです。

■放送情報 
木曜劇場『今夜、秘密のキッチンで』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:木南晴夏、高杉真宙、瀧本美織、佐津川愛美、月城かなと、森優作、YU、白本彩奈、吉田萌果、安井順平、筒井真理子、中村俊介ほか
原作:黒沢明世(『今夜、秘密のキッチンで』マガジンハウス/原案:共同テレビ)
脚本:阿相クミコ
プロデュース:石原未菜
演出:山内大典
プロデューサー:橋本芙美、関本純一
音楽:菅野祐悟
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/himi2_kitchen/
公式X(旧Twitter):@himi2_kitchen
公式Instagaram:@himi2_kitchen
公式TikTok:@himi2_kitchen

■関連リンク
アミューズオフィシャルページ:https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/index.html
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6月11日(木)

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