森七菜のブレイク前夜を思わせる早瀬憩の存在感 『サバ缶、宇宙へ行く』でさらなる飛躍へ

福井県の水産高校の生徒たちが、途方もない宇宙食開発に挑むドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系/以下、『サバ缶』)。本作では14年間にも及ぶ果てしない道のりを試行錯誤しながら進んでいく彼らの軌跡が、何世代にもわたり描かれていく。
NASAが宇宙食を作るために考案した食品衛生管理システム「HACCP」の認証を得るために奮闘した1期生、先輩たちから宇宙食開発の志を受け継いで宇宙キャラメルをJAXAに届けた2期生から、物語のバトンは次なる3期生たちに託された。

「サバ缶を宇宙に飛ばす」という前代未聞のチャレンジや、ともに子役から芸能界の第一線で活躍を続ける北村匠海と神木隆之介の初共演など、ワクワクする見どころが満載の本作だが、各世代の生徒を演じるキャスト陣に注目の若手俳優が集結していることも見逃せないポイントだ。
何より1クールの連続ドラマにおいて、ここまで各世代の有望な若手キャストが集う作品も珍しい。宇宙食開発に挑んだ生徒たちが卒業しても、次の世代が彼らの希望を受け継いで物語が展開されていく本作だからこそ可能な試みといえるだろう。

Netflixシリーズ『九条の大罪』で演じた曽我部役が大きな反響を呼び、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの黒崎煌代や、映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で南沙良とW主演を飾り、着実に演じる役柄の幅を広げつつある出口夏希。いまだに未登場ながら、物語の重要なピースを担うキャラクターを演じることが決定している伊東蒼など、近年の映像作品で眩い輝きを放つ若手キャストが集う本作のなかでも、特に瑞々しい煌めきを放つ姿に惹きつけられたのが早瀬憩だった。
彼女が演じるのは、希望校ではない若狭水産高校で目標を見失っていた2期生の宮井恵。教師の朝野(北村匠海)から自習テーマを何にするかと聞かれても、特にやりたいことも思い浮かばず、どこか投げやりな面持ちで佇む姿が印象的な生徒だった。しかし、1期生たちが書き残した「黒ノート」をたまたま見つけて手に取った彼女の瞳は、瞬く間にキラキラと輝き始める。「これだ!」と思う夢と出会ったときの高揚する気持ちが、あの瞬間の早瀬の表情にはありありと浮かんでいた。






















