細田佳央太の勢いが止まらない 日曜劇場『GIFT』は芝居の“進化”を証明する一作に

2026年に入ってからの細田佳央太の勢いが凄まじい。現在放送中の日曜劇場『GIFT』(TBS系)をはじめ、ドラマ、映画、舞台と多方面で出演作が後を絶たない状態だ。
『GIFT』で細田が演じるのは、車いすラグビーチーム「シャークヘッド」のエース選手・谷口聡一。「ブレイズブルズ」の選手・宮下涼(山田裕貴)とはライバル関係にあるが、もともとはブルズでチームメイトとして“兄弟”と呼ばれるほど、“連星”のように輝いていた。しかし、ヘッドコーチ・国見(安田顕)から引き抜かれる形で、谷口は「勝ちたいですから世界で。ここからじゃ辿り着けません」と言い残し、ブルズを去っていく。

シャークのエースとしてだけでなく、日本代表の期待の新星でもある谷口は、世界でもトップクラスのスピードを誇る。笑顔のない真剣な表情に、印象的な額の傷。国見が明らかなヒール役のため、谷口はそこに取り込まれた“闇堕ち”した存在のようにも見えるが、普段は好青年で、谷口にとって宮下は今でも憧れの選手。もう一度宮下と一緒にプレーがしたい、その時がくることを信じて谷口は今もコートにいる。
驚くのは谷口を演じる細田の冷酷とも言える表情、眼差しだ。細田にとって映画初主演作となった『町田くんの世界』(2019年)を筆頭にして、日曜劇場『ドラゴン桜』(2021年/TBS系)、連続ドラマ初主演作『もしも、イケメンだけの高校があったら』(2022年/テレビ朝日系)、大河ドラマ『どうする家康』(2023年/NHK総合)、『七夕の国』(2024年/ディズニープラス)、連続テレビ小説『あんぱん』(2025年/NHK総合)といった彼の代表作はそのほとんどが、言ってしまえば地味で大人しい役柄が多い。しかし、『あんぱん』で大きな反響を巻き起こした“豪ちゃん”こと原豪役のように、優しく真摯な自然体の演技が多くの視聴者を魅了し、主演作となった『七夕の国』やムロツヨシとともにW主演を飾ったスペシャルドラマ『雪煙チェイス』(NHK総合)のように、冴えない役柄のまま主演を務める、実はいそうでいない稀有な俳優としてのキャリアを確立していった。
けれど、2026年に入ってから俳優としての求められ方に変化が訪れている。『ちるらん 新撰組鎮魂歌 江戸青春篇』(TBS系)で演じたのは激しい殺陣が見ものの天才剣士・沖田総司役。4月公開の映画『人はなぜラブレターを書くのか』では、ボクシングに夢中になっている正義感の強い高校生役を演じた。振り返れば『雪煙チェイス』でもスノーボードで雪山を滑走するダイナミックなシーンがあり、今回の『GIFT』での激しいぶつかり合いの車いすラグビーである。これまでの繊細な心情の変化を伝える芝居に加えて、身体的な直感の演技も求められるようになっている。そして、その肉体的な芝居も魅力的だ。

中学時代の3年間、部活でバスケットボールをやっていた細田は、バスケットボール情報番組『熱血バスケ』(NHK BS)で準レギュラーのような位置づけの応援隊として参加していたほどのスポーツ好き。番組でB.LEAGUEを取材していたこともあり、その姿は『GIFT』の人香(有村架純)と重なる部分がある。スポーツに限らず、ゲームなど好きなことにはとことん熱中するタイプで、そんな彼の内側で燃えたぎる“蒼い炎”が身体的な情熱の“赤い炎”として変化しているのが細田の今のフェーズとも捉えられる。
第6話より第2章が開幕する『GIFT』。再び激突することになるであろうブルズとシャークの試合が後半戦の大きなクライマックスであり、細田がまた新たな身体的輝きを放つ瞬間になるはずだ。
■放送情報
日曜劇場『GIFT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堤真一、山田裕貴、有村架純、本田響矢、細田善彦、細田佳央太、円井わん、越山敬達、八村倫太郎、やす(ずん)、水間ロン、冨手麻妙、ノボせもんなべ、杢代和人、宮﨑優、生越千晴、町田悠宇、澤井一希、中山脩悟、田口浩正、西尾まり、真飛聖、麻生祐未、菅原大吉、吉瀬美智子、玉森裕太、安田顕、山口智子
脚本:金沢知樹
企画・演出:平野俊一
演出:加藤尚樹、伊藤弘晃
プロデューサー:宮﨑真佐子、内川祐紀
協力プロデューサー:中澤美波
監修・協力:一般社団法人日本車いすラグビー連盟
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/GIFT_tbs/
公式X(旧Twitter):@gift_tbs
公式Instagram:gift_tbs
公式TikTok:@gift_tbs























