仲間由紀恵、初登場から『風、薫る』の空気を一変 直美の出生の秘密も明らかになる予感

NHK連続テレビ小説『風、薫る』第7週「届かぬ声」第35話では、和泉侯爵家の夫人・千佳子(仲間由紀恵)が本格登場した。
第34話のラスト10秒にて、その背中だけでただならぬオーラを放っていた千佳子。乳がんの疑いで急遽入院することになった千佳子は、この後に乳房切除手術が予定されている。帝都医科大学附属病院は華族の奥様である千佳子を露骨にVIP扱い。うまくいけば病院の評判を上げられるからだ。上等病室を用意し丁重にもてなすものの、ランプといった調度品から、無知で無神経な看病婦の言動、窓からの眺めまで、全てが気に入らない千佳子は退院すると教授の今井(古川雄大)に告げた。

ここで千佳子が退院しては病院の名折れとなってしまう。それに手術をしたとしても成功率は2割ほど。院長の多田(筒井道隆)、助教授の藤田(坂口涼太郎)たちは千佳子を“やっかいな患者”と思い始めていた。そこで藤田が「こういうのはどうでしょう?」と提案し、院長室にバーンズ(エマ・ハワード)の引率のもと、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が呼ばれることとなる。
スローモーションの演出が入った後に、「ですからお断りします。一ノ瀬りんには、まだ侯爵夫人の看護をする技量はありません」と直美が提案を辞退するシーンで第7週は幕を閉じる。藤田がやっかいな千佳子の看護をりんに押し付けようと提案しているのは明確。第8週「夕映」の予告では、りんが千佳子の看護を担当することになるのが見て取れる。

印象的なのは、俯き加減の千佳子=仲間由紀恵の芝居。院長らに出迎えられた時から、すでに千佳子は暗い表情で伏し目がち。じっくりと目を合わせて会話ができている医者や看病婦はほとんどいないのではないだろうか。凛とした姿で佇みながらも、心を閉ざしてしまっている千佳子。夫の元彦(谷田歩)は千佳子に「前向きに治療していこう」と声をかけていたが、冒頭にりんがシマケン(佐野晶哉)らと休日を過ごしたことで「後ろ向きに元気に」と話しているのが対照的にも映る。気になるのは千佳子が窓から景色を眺める仕草が多いこと。第34話でも千佳子は暗い和室で椅子に座りながら雨が降る外をじっと見つめていた。これからりんが千佳子を看護することで、そのことを観察し、少しずつ心が開いていくのだろうか。

また、次週の予告では寛太(藤原季節)が再登場し、直美に「母親かもしれねえってことか」と話すセリフがある。はぐれていたが無事母親と再会できた親子を見ていた直美は、実の母親から唯一もらい受けたお守り袋の紐を解き、意を決して中を見た。直美が髪を切った時のように、袋の中に何があったのか、それとも手がかりは何もなかったのかはまた後日描かれるのだろう。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK






















