『東京P.D.』“熊崎”吉川愛が見せた芯の強さ 『鬼の花嫁』で際立つ繊細な表現との振れ幅

続々と最終話を迎えている2026年の冬ドラマ。本クールも個性豊かな作品たちが世に送り出されたが、あえてダークホースを挙げるとするならば、ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系)を推したい。

本作は警視庁の“広報課”を舞台に、警察署の刑事から不本意な形で異動してきた今泉麟太郎(福士蒼汰)が記者会見やメディア対応、上層部や他部署との折衝など、今まで描かれることのなかった警察の舞台裏で奔走する、新しい切り口の社会派警察ドラマだ。
今泉の上司である安藤(緒形直人)の「おれたちは警察組織と外の世界の狭間にいる。人間の体でいえば皮膚のようなもんだ」という言葉の通り、情報をコントロールしながら、瀬戸際で堰き止めるのか、あえて世間に流すのか選択するのも広報課の業務のひとつ。知られざる広報課の仕事に戸惑いながらも、警察の正義を信じて情熱的に行動する今泉の視点から、実際の事件をモチーフにしたリアリティのあるエピソードが紡がれていく。

10年ぶりにフジテレビ系列の連続ドラマで主演を務める福士蒼汰のまっすぐな芝居はもちろん、今泉の無鉄砲な行動を「やれやれ」と見守りながらも、ここぞという場面では頼れる背中を見せてくれる係長の安藤や捜査一課長の北川(津田寛治)ら、ベテラン刑事のいぶし銀な活躍も見どころのひとつだ。





















