冬アニメの“MVP声優”といえば? 『呪術廻戦』遊佐浩二や『超かぐや姫!』夏吉ゆうこなど

さまざまな声優たちが渾身の演技を見せつけた2026年冬アニメ。本稿では、そのなかでもMVP級の功労者だった声優に注目し、具体的にどんな演技を披露したのか紹介していきたい。なお記事の前半では女性声優を3人、後半では男性声優を3人取り上げている。
早見沙織

『SPY×FAMILY』のヨル・フォージャーや『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶなど、数々の人気キャラクターを演じている早見沙織。いまや毎クールその活躍を見られる声優ではあるが、今期は『多聞くん今どっち!?』、そしてNetflix発のアニメ映画として、異例の大ヒット作を記録している『超かぐや姫!』でアニメファンに強烈なインパクトを与えた。
『多聞くん今どっち!?』で早見が演じた木下うたげは同作の主人公。人気アイドルの福原多聞を熱烈に応援している高校生で、家事代行のアルバイト中に多聞の意外な素顔を知ってしまう……という役どころだ。
清楚なイメージのある早見の声だが、同作ではいつもとはまったく異なる声色を披露。ライブのチケットが当たって野太い声で絶叫したり、とろけるような声で多聞への愛を語ったりと、厄介オタクとしてのうたげを壮絶な熱量で演じきっていた。
そんな早見の全力投球があったからこそ、作品をヒットへと押し上げたのではないだろうか。
夏吉ゆうこ

声優陣の活き活きとした演技が大きな見どころとなっている『超かぐや姫!』ではかぐや役・夏吉ゆうこもまた強い存在感を放っていた。
かぐやは月からやってきた天真爛漫な少女。地球のことを知るたびに感情を爆発させるのだが、夏吉は彼女の姿をパワー全開で演じている。序盤から中盤にかけて、怒涛のテンポでコミカルな展開が描かれていくなかで、そのハイテンションな演技は作品の流れを引っ張っていくような力強さがあった。
また演技だけでなく、歌唱力も圧倒的。作中のライブシーンはもちろん、YouTubeの公式チャンネルに投稿された歌動画でも、“キャラの声”を維持しつつ見事な歌声を披露していた。
さらにショート動画やVRChat上で行われた3Dライブなどでは、いわゆるVTuber的な活躍も見せており、まさしく同作のMVPだ。
鈴代紗弓

鈴代紗弓は『ぼっち・ざ・ろっく!』の伊地知虹夏役などでブレイクした声優。なんとなく“旬の声優”というイメージしか持っていない人もいるかもしれないが、今期の活躍を見ればその実力をはっきり思い知らされるだろう。
驚くべきはその演技の幅広さだ。たとえばラブコメアニメ『正反対な君と僕』では、ヒロインの鈴木みゆを好演。普段はサバサバとしたギャルだが、色恋となると乙女な一面が全開になる……というギャップを巧みに表現し、視聴者たちを作品の虜にした。
また『エリスの聖杯』では、“悪役令嬢”的な演技を披露。鈴代演じるスカーレットは10年前に処刑された子爵令嬢の亡霊で、気弱で純朴な主人公・コンスタンスを導いていく。理知的で気が強く、コンスタンスに害をなす男を「この下郎!」と睨みつける場面なども描かれている。
そのほか『綺麗にしてもらえますか。』金目綿花奈役では癒し系ボイス、『真夜中ハートチューン』霧乃イコ役ではダウナー系ボイス、『29歳独身中堅冒険者の日常』リルイ役では幼い少女のボイスと、それぞれまったく違う印象のキャラクターを演じていた。





















