『ゴールデンカムイ』チタタプを再現してみた 鮭×白子で味わうアイヌ料理の奥深さ

『ゴールデンカムイ』チタタプを作ってみた

 あの映画やドラマに出てくる美味しそうな料理は、どうやったら食べられるのか。スクリーンの向こうから食欲を誘う、濃厚で魅力的なパスタや、物語の中から香り立つように登場する心温まるクリーミーなスープ。ああ、どうしても食べてみたい。でもその料理たちは、画面の中の世界でしか味わえない……。

 しかし、ふと思った。もし食べられないのなら、自分で作るのはどうだろう?

 そんな“エンタメグルメ”に憧れるライターのすなくじらが、実際に料理を作ってみる連載「絶対食べたいグルメ」。第11回は、『ゴールデンカムイ』より、鮭のチタタプを再現してみた(※)。

 『ゴールデンカムイ』には、読者の食欲を強烈に刺激する料理がいくつも登場する。その中でも、とりわけ印象深いのがチタタプだ。魚や肉を細かく刻んで叩いたアイヌ料理で、作中でもたびたび食卓にのぼる。

 チタタプといえば、杉元たちが声をそろえながら包丁を入れていく場面を思い出す人も多いだろう。食欲をそそる料理描写はもちろん、皆で食卓を囲む時間そのものの豊かさまで伝わってくるこのシーンは、『ゴールデンカムイ』の食描写の中でも特に印象深い。

 一方で、チタタプは鮭だけの料理ではない。作中では肉のチタタプも登場しており、素材の違いによって味わいの幅があることもうかがえる。今回は、そんなチタタプの中から、自宅でも比較的再現しやすい鮭のチタタプに挑戦してみた。

■材料(2人前)
サーモン(刺身用):150g
タラの白子:80g
塩(下処理用):小さじ1/2
水(下処理用):適量
お湯(下処理用):適量
氷水(下処理用):適量
冷水(下処理用):適量
昆布:5g
サラダ油:小さじ1/2
塩:ふたつまみ

材料はかなりシンプル。サーモンは刺身用を準備

 今回の主な材料はこちら。鮭だけでなく白子も入るので、見た目の時点でかなり濃厚そうな気配がある。チタタプというと、作中のにぎやかな印象から豪快な料理にも見えるが、実際にレシピを追ってみると意外と工程は少ない。食材を細かく刻むシンプルな料理だからこそ、ごまかしがきかない。

しっかりと両面を焼いていく

 まずは準備として、昆布を戻しておく。水気を切ったら、フライパンにサラダ油をひいて中火で焼き、両面に焼き色をつける。粗熱が取れたら、あとでなじみやすいよう粗く刻んでおく。

ぷりぷりの白子。茹ですぎに注意

 続いて白子の下処理に入る。白子に塩をふってもみ、冷蔵庫で少し置いてから水で洗う。さらにさっと湯通しして氷水に取り、血合いを取り除く。もう一度、1分半程度ゆでてしっかり火を通し、冷水で冷やして水気を切る。この工程が少し手間ではあるのだが、ここを丁寧にやると臭みがかなり抑えられる。

チタタプチタタプ……

 下処理を終えた白子とサーモンを、今度は包丁で細かく叩いていく。ここでようやく“チタタプを作っている感”が出てきて、ちょっと楽しい。なめらかになるまで叩いたら、刻んだ昆布と塩を加えて全体をなじませ、器に盛れば完成だ。

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