スピルバーグ新作『ディスクロージャー・デイ』北米No.1 『オブセッション』が『SW』超え

『ディスクロージャー・デイ』北米No.1

 巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『ディスクロージャー・デイ』が、北米で好発進だ。6月12日に北米3824館で公開され、週末3日間の興行収入は4400万ドル。週末映画ランキングでNo.1に輝いた。海外73市場では4887万ドルを稼ぎ出し、世界オープニング興収は9287万ドルだ。

 本作は、エミリー・ブラント演じる気象キャスターのマーガレットと、ジョシュ・オコナー演じるサイバーセキュリティの専門家ダニエルが、政府によって隠蔽された地球外生命体の真実に迫るSFスリラー。スピルバーグ自ら原案を手がけ、『ジュラシック・パーク』(1993年)のデヴィッド・コープが脚本を執筆した。

 『未知との遭遇』(1977年)や『E.T.』(1982年)、『宇宙戦争』(2005年)などの異星人映画を手がけてきたスピルバーグにとって、本作は久々のジャンル映画回帰。また、『レディ・プレイヤー1』(2018年)ぶりの娯楽大作だ。

 事前の予想値は北米3500万ドル、世界6500万ドル規模だったため、まずは予想を上回るスタート。スピルバーグ監督作品としては北米で歴代5位、またオリジナル脚本作品としては、スピルバーグ作品&アンブリン・エンターテインメント作品の両方で北米歴代最高の初動成績となった。

 特筆すべきは、アメリカでは「スティーヴン・スピルバーグ」の名前が、今も変わらず映画館に人々を呼び込む主な要因となっていることだ。観客の約6割は35歳以上、男女比は男性57%・女性43%という比率だったが、劇場に足を運んだ理由として「スピルバーグ作品だから」と答えた観客は全体の55%にのぼった。引き続きZ世代のホラー映画が存在感を放つなか、大人の観客をとらえたのはおなじみのビッグネームだったのだ。

 ユニバーサル・ピクチャーズは早くから大規模な広報戦略を展開しており、謎めいた街頭広告やテレビCMによって観客の興味を引いた。劇場興行としてはIMAXを含むプレミアムラージフォーマット上映の需要も高かったという。

 Rotten Tomatoesでは批評家スコア80%・観客スコア73%、観客の出口調査に基づくCinemaScoreは「B」ランク。堅実な評価ながら、必ずしも熱狂的とは言えないだけに、口コミやリピーターの効果がどう出るか。製作費は1億1500万ドル。日本公開は10月1日だ。

 第2位は公開5週目の『オブセッション 災愛』で、前週の第4位から再びランクアップした。週末興収は1900万ドルで、前週比はマイナス25.2%。北米累計興収は1億8838万ドルで、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を超えた。

『オブセッション 災愛』©2026 Focus Features LLC.

 すでに本作は“口コミヒット作”の領域を超え、記録更新の段階に突入。北米初動興収は1719万ドルだったが、その後は4週連続でその成績を上回っている。世界累計興収は2億8649万ドルに達し、『ゲット・アウト』(2017年)や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)の記録を抜いて、低予算ジャンル映画のポテンシャルを改めて示した。

 また、公開3週目の『Backrooms(原題)』も変わらぬ強さを見せており、今週は第4位にランクイン。週末興収は1126万ドルで、前週比マイナス57.1%と引き続き大きめの下落だが、すでに北米累計は1億6000万ドルで、こちらも『マンダロリアン・アンド・グローグー』超え目前となった。世界累計は2億4846万ドルで、製作費1000万ドルの低予算映画としては破格の成績だ。

『Backrooms(原題)』©2026 Backrooms Rights LLC, PC Films, LLC. All Rights Reserved.

 公開2週目の『最終絶叫計画 令和!』は、『オブセッション 災愛』に敗れて第3位。週末興収1450万ドル、前週比マイナス73.3%と急落したが、ホラー&パロディというジャンル性と、既存フランチャイズの13年ぶり続編(=ファン中心の興行)としては想定の範囲内。こちらも製作費は3000万ドルとあって、北米興収8459万ドル、世界興収1億7319万ドルという成績は十分成功だ。

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