高橋一生『リボーン』に寄せる期待 鈴木亮平『リブート』が提示した“一人二役”の最適解

4月からスタートする『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)では、高橋一生が一人二役に挑む。
高橋一生が一人二役に 『リボーン ~最後のヒーロー~』でテレ朝ゴールデン帯連ドラ初主演
高橋一生が主演を務める連続ドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』が、4月期のテレビ朝日系火曜ドラマ枠で放送されることが決定した。…本作は、カリスマIT社長として成功を収めるも殺害された根尾光誠(高橋一生)が、自分と瓜二つのクリーニング店跡取り・野本英人(高橋一生)に転生する“社会派転生ヒューマンドラマ”。光誠/英人は、2012年の世界で、かつて自らが冷遇した下町の人々と交流しながら、14年分の未来の記憶を武器に自身を殺害した犯人を追う。富と名声を極めた男が真逆の境遇で人生の意味を問う、サスペンスと感動が交錯する物語だ。

「再び/もう一度」を意味する接頭辞「Re」を付した本作は、現在放送中の『リブート』(TBS系)と共通点がある。『リブート』では、善良なパティシエの早瀬陸(松山ケンイチ)が、顔や声、人格まで変えて悪徳刑事の儀堂歩(鈴木亮平)になりすまし、人生を再起動(リブート)する。真逆の人生を歩む人間に生まれ変わる点で、『リボーン』は『リブート』と響き合う。

『リブート』の鈴木の演技は圧巻だった。内面に宿るパティシエ・早瀬としての哀しみや倫理観をかすかに滲ませながら、外面では冷酷な刑事・儀堂として振る舞う高度なグラデーションの演技を披露している。「自分であって自分ではない誰か」を演じる難題に対して、鈴木は表現力と身体性によって最適解を提示している。
4月クールで鈴木からバトンを受け取るのが高橋である。ともに下積みを経て脇役から確かな足跡を刻み、いまや誰もが認める主演俳優へとステップアップした。高橋の武器がいわゆるカメレオン的な演技力であることに、異論はないだろう。どんな役柄にも完璧に同化し、人物の裏側にある深淵を感じさせる。カメレオン俳優と称されるゆえんだ。
過去作を振り返ると、復讐に身を投じる双子の一方を演じた『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレ・フジテレビ系)や、『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)では、殺人犯と魂が入れ替わる難役をこなしてきた。『天国と地獄』で見せた性別も善悪も超越したかのような演じ分けは、『リボーン』の傲慢なIT社長とクリーニング店の青年という両極端の役や、転生という設定を体現する上で、これ以上ない信頼の証となっている。

近年の高橋は、『インビジブル』(TBS系)で見せたアクションやサスペンス適性のほか、『岸辺露伴は動かない』シリーズで顕著だった知性と謎解きの親和性も高い。ミステリーの要素をはらむ『リボーン』は、高橋が培ってきた静かな狂気と観察眼が生かされる舞台となるはずだ。
本作が放送される火曜21時枠は、局のイメージを刷新するような挑戦的な作品を送り出している。記憶に新しい『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)のSFテイストは、その象徴である。橋本裕志によるオリジナル脚本の『リボーン』も、既成の枠にとらわれず、格差社会へのメッセージや、アイデンティティをめぐる葛藤を織り込むことで、2026年を生きる私たちに“刺さる”ドラマを届けてくれるに違いない。

『リブート』は、顔を変える物理的な変化によって人生を生き直す物語だった。『リボーン』の別人として再生する設定は、タイムリープや転生といったSF的な跳躍を含んでいる。一歩間違えるとリアリティを欠いてしまう設定では、俳優の力が試される。高橋一生という役者は、繊細な声のトーンや視線の動き一つで、アンリアルを実存へ昇華させる力を持っている。『リボーン』は高橋の新たな代表作となるだろう。
■放送情報
『リボーン ~最後のヒーロー~』
テレビ朝日系にて、4月スタート 毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:高橋一生
脚本:橋本裕志
演出:藤田明二、麻生学、二宮崇
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:山形亮介(テレビ朝日)、中込卓也 (テレビ朝日)、河野美里 (ホリプロ)、奥村麻美子(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
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