都市と自然、記憶と欲望がゆるやかに混ざり合う 『ドランクヌードル』5月1日公開決定

『ドランクヌードル』5月1日公開

 第78回カンヌ国際映画祭ACID部門に出品された映画『Drunken Noodles(原題)』が、『ドランクヌードル』の邦題で5月1日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほかで公開されることが決定。あわせて日本版ポスタービジュアルと日本版予告編が公開された。

 本作は、都市と自然、記憶と欲望がゆるやかに混ざり合う全4章の冒険譚。アルゼンチン出身で、ニューヨークを拠点とする映画作家・ファッションデザイナーのルシオ・カストロが監督を務めた。長編デビュー作『世紀の終わり』(2019年)で高く評価され、日本では2021年開催の「第29回レインボー・リール東京 〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜」でも上映されている。

 美大生の青年アドナンは夏のあいだ、叔父の洒脱な自宅で留守番をするためにニューヨーク・ブルックリンにやって来る。同時にギャラリーでインターンを始めるが、そこで展示されているのは、去年の夏、彼が出会った奇抜な刺繍アーティストの作品だった。過去と現在が交錯し始めるなか、官能と創造の出会いの連なりが、アドナンの日常の輪郭を曖昧にしていく。

 本作の着想源となったのは、アメリカの刺繍アーティスト、サル・サランドラの作品。伝統的なニードルポイント技法を用いながら、あえて露骨でユーモラスな性的モチーフを描く彼の刺繍は、色彩豊かで遊び心に満ちている。その自由な感性は本作の随所に息づき、映像世界と静かに響き合う。

 公開された日本版ポスタービジュアルでは、窓辺に身を預け、夏の日差しに包まれながら、窓の外を見つめるアドナンの姿が捉えられている。ポスターの下部には公園の風景が広がり、アドナンの夏の冒険の行方を想像させる構図に。また、波打つように配置されたキャッチコピー「夏、夜、出会い、言葉、身体を重ねてほどいて」やリードコピー、クレジットは、刺繍の質感を想起させる。

映画『ドランクヌードル』予告編
映画『ドランクヌードル』ショート予告編

 あわせて公開された予告編では、軽やかなピアノ曲にのせて、アドナンがブルックリンへとやってくる映像から幕を開け、サランドラの刺繍作品や、牧神ファウヌスが現れる幻想的な世界の一端を垣間見ることができる。

 また、森へハイキングに出かけたアドナンと恋人がくつろぐ姿や、刺繍アーティストとの思いがけない出会いのシーン、ブルックリンの街角やギャラリーなどのアートシーンが切り取られた場面写真も公開された。

 さらに、本作をいち早く鑑賞した映画監督・映像作家の清原惟と、『旅と日々』『SUPER HAPPY FOREVER』の編集を手がけ、自身も監督作『Oasis』を発表している大川景子の推薦コメントも到着した。

コメント

清原惟氏(映画監督・映像作家)

キラキラと電飾が光る自転車のように、『ドランクヌードル』には刹那のまぶしさが、そこかしこに散らばっている。それは途方もなくさびしい光なのだけど、人生を生き延びるための魔法でもある。そんな数々の光を見ていると、私たちはこれからも知らない場所を見つけては、歩んでいくことができるのだと思える。

大川景子(映画編集)

密着する肌と肌、間近で見つめられる瞳。一瞬で生まれた出会いでも、快楽をともにした二人には深いつながりが見えた。愛だな。愛は不定形......わたしの中で意識の拡張が起こった。

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■公開情報
『ドランクヌードル』
5月1日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
監督・脚本・編集:ルシオ・カストロ
出演:レイス・カリフェ、ジョエル・アイザック、エズリエル・コーネル、マシュー・リッシュ
配給:ミモザフィルムズ
2025年/アメリカ・アルゼンチン/英語・スペイン語/82分/カラー/1.37/5.1ch/原題:Drunken Noodles/字幕:大西公子
©2025 Lucio Castro Inc.
公式サイト:https://mimosafilms.com/drunkennoodles/

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