『閃光のハサウェイ』初見勢のためのキーワード解説 『逆襲のシャア』未見でも楽しめる?

「クェス」
ハサウェイが波乱に満ちた人生を送るきっかけとなった運命の女性、それが「クェス」ことクェス・パラヤだ。
『逆襲のシャア』において、ハサウェイはスペースシャトルで偶然出会ったクェスに好意を抱く。しかしその後彼女はシャアに惹かれ、ネオ・ジオン側のパイロットとなる。そこでハサウェイはクェスを救うため戦場に飛び出すが、チェーン・アギの攻撃によって彼女が死亡するところを目撃し、激昂してチェーンの乗った機体を撃ち抜いてしまう。
その一方で富野が「シャアの反乱」を描いた小説『ベルトーチカ・チルドレン』(角川スニーカー文庫)では、展開が大きく異なり、ハサウェイ自身がクェスを誤射で殺害したことになっている。そして『閃光のハサウェイ』小説版はこの設定を継承しており、ハサウェイは自身が殺したクェスの亡霊に苦しめられるのだった。
それに対してアニメ版の『閃光のハサウェイ』は、『逆襲のシャア』と設定がつながっており、ハサウェイが殺したのはチェーンという設定へと変わっている。
「オエンベリ軍」

「オエンベリ軍」とは、数万人の反地球連邦政府分子が集まってできた私設軍隊のこと。オーストラリア北部の街・オエンベリに集結したことからそう呼ばれる。元々「マフティー」とは無関係の組織だったが、『キルケーの魔女』では双方の話し合いの結果、協力関係を結ぶことになる。
なお、前作『閃光のハサウェイ』でスペースシップのハウンゼン356便をハイジャックした人々も、彼らの一味だった。
「キンバレー部隊」
「マフティー」の捕捉殲滅を主任務とする地球連邦軍の部隊。キンバレー・ヘイマン大佐が指揮をとっていたが、目立った戦火をあげられず、解任されることが決定する。
そこでキンバレーは後任のケネス・スレッグ大佐が着任する前に、少しでも実績を残そうと「オエンベリ軍」への猛攻を実施。ここで非人道的な虐殺を行い、その様子を報道機関に流されることになる。
また同部隊はケネス大佐が着任した後、「キルケー部隊」に改称されている。
「アナハイム・エレクトロニクス」

モビルスーツをほぼ独占的に製造する企業で、『機動戦士Ζガンダム』以降、数々の『ガンダム』シリーズの作品に登場するようになった。
『機動戦士Ζガンダム』で主人公・カミーユが所属するエゥーゴにモビルスーツを提供していたように、基本的に主人公サイドと協力関係にあるのだが、同時に敵対勢力とも取引を行うという“死の商人”的な側面がある。
『閃光のハサウェイ』でもマフティー側の「Ξガンダム」と地球連邦側の「ペーネロペー」はいずれもアナハイム製とされている。
アデレード会議

オーストラリア大陸南部にある都市・アデレードで開催される、地球連邦政府の中央閣僚会議のこと。連邦政府が認めた者以外は一切地球上に居住できなくなる「地球帰還に関する特例法案」を可決しようとしている。
この法案が通ると、マン・ハンターによる「人狩り」が合法化されると共に、一部の特権階級だけが好きに地球で暮らすことができるという居住権の独占が起きてしまうため、ハサウェイたちはその阻止に向けてアデレード襲撃を計画している。
あえて説明的なセリフを排除することで、物語への没入感を高めているのが『閃光のハサウェイ』シリーズの大きな特徴。重要なキーワードを押さえておくことで、より深く世界観を理解できるようになるはずだ。これから劇場に行く人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
■公開情報
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』
全国公開中
キャスト:小野賢章(ハサウェイ・ノア役)、上田麗奈(ギギ・アンダルシア役)、諏訪部順一(ケネス・スレッグ役)、斉藤壮馬(レーン・エイム役)
原作:富野由悠季、矢立肇
監督:村瀬修功
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
キャラクターデザイン原案:美樹本晴彦
メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
メカニカルデザイン原案:森木靖泰、藤田一己
美術設定:岡田有章
美術監督:大久保錦一
色彩設計:すずきたかこ、久保木裕一
ディスプレイデザイン:佐山善則
CGディレクター:増尾隆幸
撮影監督:大山佳久
特技監督:上遠野学
編集:今井大介
音響演出:笠松広司
録音演出:木村絵理子
音楽:澤野弘之
企画・制作:サンライズ
製作:バンダイナムコフィルムワークス
配給:バンダイナムコフィルムワークス/松竹
©創通・サンライズ
公式サイト:https://gundam-official.com/
公式X(旧Twitter):https://x.com/gundam_hathaway























